とりあえずできあがったザックでうろうろするのです
■321 新しいザックを自作してみるのです(前編)
前回完成したザックを背負って早速テストです。
テストは地元の山。
往復4時間程度ののんびり山行です。
とりあえず山に入ります
この辺は行きなれた道で
どんどんさきに進んでしまいます。
そんなに高い山ではないですが
アップダウンあり、累積標高はすこしあり、
途中すこしだけ急登あったりで
ザックの具合を確かめるのにちょうどいいです。
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ふだんの頂上をさっと通り過ぎて次の頂上へ。
途中の景色がいいのですが
この日は風が強く
木々が大きく揺れていました。
道を確認しながら
約2時間程度で目的地に到着。
ここで休憩を取ります。
背振山系を眺めることができます。
ここは前に、山へ登った際
行き会ったおじいさんから教えて貰った場所で
「景色いいでしょ?」と良い場所を教えて貰った代わりに
コーヒーを振る舞った思い出があります。
ザックテストの他に、ひとつ目的だった
山桜もすこし見れてお得な気分でした。
ザックはどうだったの?
さて、肝心の自作ザックです。
結論から言えば全く問題ありませんでした。
一応ツェルト泊を考えた1泊装備を携帯(だいたい5kg弱?)、
そこに麓で汲んだ水が3L程度の
約8kg強、9kg弱のを詰め込んでみました。
不安だったショルダー周りの感触は
登りはじめからあまり違和感がなく、
チェストハーネス、
ウェストベルトもそこそこ機能してくれて
「まるでUL系のザックを背負っている感じだ!」と
自作にしてはそこそこ使えるような印象です。
フロントのメッシュ部はマチを大きく取っているので
荷物の出し入れがとても容易で使いやすく、
サイドポケットもショルダーを緩めればギリギリ手が届きます。
ハイドレートシステムなくても
ボトルで給水できる感じです。
この辺は状況に応じて使い分けるかも。
登ってみて各所チェックしてみましたが
気になるダメージもなく、
10kg以下であれば、そんなにストレスなく
運用することが出来そうです。
やったね!
でも、背面は汗すごい…
しかしながら、構造がシンプルな分
背面に汗が逃げる場所がなく
行動してるとじんわり背中が湿っちゃいます。
この当たりはシンプル故しかたないところですね。
材料費3000円程度のザックの宿命かもです。
とりあえず、休憩中に帽子と一緒に乾かしておきます。
お昼ご飯です!
休憩がてらご飯です。
いつも通り、お湯を沸かして簡易飯です。
■302 山に持って行った道具などを並べてみるのです(クッカー編) http://almostdead.sakura.ne.jp/?p=2119
■294 自作アルコールストーブ(コンロ)でコーヒーを飲むのです
クッカー周りはこの辺にまとめています。
自作ストーブは大活躍で
お湯を沸かしてご飯とコーヒーをするのに不満はありません。
前回、ショルダー部に使ったマットレス、
山では簡易的に折りたたみ座布団として使っています。
ダクトテープで貼り付けていますが、
接合部を切らずに半分に切った方が
使いやすかったかなぁと思います。
バンドッグのマットレス、
いろいろ使い勝手がよくておすすめです。
余談ですが、山で野宿する際、
ビバーク地に着いたら
1L お湯を沸かして袋シャワーを浴びたりしてます。
その際の足場にも使えるので
やっぱりこの座布団はとても便利です!
おひるごはん!
お昼ご飯はこんな感じです。
・自作クスクスミックス(クスクス+オーツ+粉末コンソメ少々+塩こしょう少々)
・近所で買ったカルパス(入れるとすこしおいしくなるし、保存効く)
・コーンスープ(安い奴で可)
・スティックコーヒー(安くて可)
こんな感じです。
とりあえずお湯を沸かします。
・先ずはご飯用のお湯400cc弱沸かす
・クスクスご飯たべてる間にコーヒー用のお湯300cc弱沸かす。
これでそんなに熱ロスなく食事を取れるので
アルコール使用量も30cc行かないくらい?で補えます。(気温に寄ります)
沸いたのです
お湯第一段が沸きました。
クスクス飯に注ぎます。美味しそう。
クスクス飯はだいたい3分ほどで食べれるようになります。
15分かかるアルファ米より扱いやすいし
安上がりなので重宝しています。
ちなみにゴミはゴミ袋ジップロックにまとめます。
ゴミジブロックはわかりやすく黒で塗ってたりすると使いやすいかもです。
とかやってる間にクス飯完成。
コーンスープに加工肉(大豆ミート+カルパス)の味が出てて
そこそこおいしいです。
汗で身体がすこし冷えていたので
やっぱりこの季節まではまだ温かいご飯がいいですね。
一応、自作のナッツたっぷり栄養パンも持ってきましたが
クス飯で腹一杯になりました。
こういうのはサコッシュに入れてれば
行動食にもなるので
あると便利ですね。
ザックテストと山桜と
そんな感じで桜の前で1時間ほどゴロゴロ。
天気も良くて人も来ず、気持ちよかったです。
ザックの方は先述通り、使ってみて違和感はなかったので
まぁこの程度の装備であれば問題なく運用できるでしょうという感じ。
懸念していたショルダーの感触も、重量を軽くしておけば悪くないようです。
仮に10kg以上を担ぐことになるのであれば、腰負荷をちゃんと出来る1kg以上のザックを
別途買い求めた方が肩を痛めず山行に集中できて良いとお思います。
ですので、「ULザックは装備もあくまでULで」がやはり大前提だなぁと再確認できました。
くりかえしあーでもないこーでもない、と自分の手を動かしながら
考え納屋がやっていると理解が深まって楽しいですね。
逆に腰加重がっつりできるザックで20kgぐらいの
トレーニングをやってみたくなりました。
それはそれでやれることが変わって楽しそうです。
今回つくったザックは強度的には
とてもじゃないですがヤブの中には入れません。
あくまでハイク、整備された登山道を行く道具です。
なにかに引っかかって、どこか破損したら
行動不能に陥ってしまう可能性もあります。
そういった意味では、ちゃんと自分がどういった行動をするのか
分かっている人向けのライトな装備ですね。
軽くて楽な分、山行が楽しめるのでとても良い装備だと思います。
反面、汎用性という面では強度のあるメーカー品がやはりほしくなります。
アイテムの一つとして作ってみるといいかもしれませんね。
自作ザックでした!
というわけで、自作ザックでした。
「ああ自分でも作れちゃうんだなぁ」
「けっこう安く上がるんだなぁ」
「そこそこハイクでも使えるなぁ」
ということが確認できたいい体験でした。
ミシンを使うのは初めてで、最初は四苦八苦しましたが
ものをつくるのは単純に楽しいことで
工夫した部分なんかが、実際山の中で上手く機能したときは
「工夫しといて良かったな!」とほっこりすることもありました。
これが自作の醍醐味かも知れませんね。
正直言って、万人にはお勧めしづらいのが自作ザック。
各メーカーから、強度がしっかりあり
そこそこ低価格で魅力的な商品も増えてきています。
無理してリスクを文字通り背負うことはないですが
「自分の行動をハックしている」という充実感は強いです。
自作指向、面白志向の方にはとてもおすすめな自作ギア。
またなにか僕も欲しくなったら作ってみようと思います。
クロスタードラゴンの30Lザックが半額以下になってて
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1.3kgと普通に丈夫なザックですが
使い勝手良さそうなのでとりあえず
山に行ってみたいな、という方にオススメです。
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