133 【レビュー】OLYMPUS PEN mini E-PM1をじっくり使ったのです。



■OLYMPUS PEN mini E-PM1 ツインレンズキット


少し前に書いたのですが、
思うところあってミラーレス一眼を購入しました。

去年末に買って割と使い込んだので
その使い勝手などをレビューしたいと思います。

そもそも何故買ったのかというと、
お仕事周りで使う機材の補助的な役割で
人に貸し出して撮影して貰ったりする必要があり、
「予算無いけどそれなりに取れるカメラがほしい」ということで
この機種を選んでみたりでした。

買った当時は3万ちょっとで、
「ツインレンズキットでこの価格は格安!」と
購入に踏み切ったのですが、
最近ではamazonで25000円くらいにまで
下がってきていて、本当にオススメできる機種になっています。

常々おもうのですが、デジモノは
新製品の発表のサイクルがとても早く
新しい物もすぐ古くなってしまいますから
「どれだけ安く買えるか?」というのが
本当に重要です。

ミラーレスも上位機種になると
9万円を超えたりする価格になります。

僕が今回購入したE-PM1も
最初に出たときの価格は84000円くらい。
発売が2011年の10月なので
ほぼ1年経った時期に購入した形です。

その1年間での価格の下落は
5万円を超えていて、
「やっぱりカメラってすぐには買えないよ!」と
本当に戦々恐々としてしまいます。

逆に考えると「型落ち品ってすっごいお得じゃないかな?」と言えて、
実際、この機種は性能と現在の価格を考えると
すっごい優秀な製品だと思います。

小型で使い勝手が良く、画質も良い!という
かなり言うことなしな機体です。






購入に際して真っ先に考えたのが「価格」、
そしてその次に「本体サイズ」でした。

写真はパンケーキレンズを付けた状態です。
出っ張りはあるもののほとんどコンデジサイズと変わりません。
上着のポケットにも入ってしまいますから、
さっと取り出してパシャ!っと撮れる機動性が
すごく優秀に感じます。

一眼レフを使う機会も時々あるのですが
その本体サイズと重量は「荷物が一つ増える」という感覚。
がっつり撮影する際はしっかり下準備するのですけど
突然呼ばれたときは「今日用意してないよ!?」ってことが
結構あったりしたので、この小ささはすごくありがたいです。

ツインレンズキットを購入したのは
この「パンケーキレンズ」が付属しているためで、
標準のズームレンズはほぼ使いません。
僕の感覚では、でっぱりが気にならないのは
パンケーキまでで標準に変えると
別途バッグが必要になってしまいます。

そもそも、倍率換算するとズームは3倍ほどで
使っていても「ん?これだけしか拡大しないの?」と
肩すかしを食らってしまう感覚で
この程度であればコンデジのズームの方が
(画質はともかく)優秀じゃないかな?と思います。
そういった理由で標準レンズの出番はほぼないです。






さて、そんなE-PM1ですが
欠点がないわけではありません。

「これはない…!!」と思った部分あって、
それが「メニューの操作性」。

設定画面に潜っていくと
いじりたい部分がグレーアウトしていて
選択することができないことが多く、
まったく直感的とは程遠い仕様です。

「設定に入る前に一旦別のモードに切り替えないと
項目に入ることすら出来ない」といった仕様で
最初触ったときは何事か!?と思ってしまいました。






ダイヤル方向を逆にするだけなのに
そこにたどり着くまでに
「一旦戻り、撮影設定をオートから
プログラムオートモードに選択肢直して
改めてメニューを選択する」という
説明書読まなければまずわからない
ユーザーインターフェイス。
ないぞ!それはない!






初期状態では隠されているメニューもあり、
割と重要なカスタマイズ項目が丸ごと消えていたりと
白目をむいてしまいます。

たぶん作った方は
「設定項目が多いとわかりづらいから消しとこ!」という
思いやりを持った結果だと思うのですけど
あさっての方向を向きすぎていて
だれかこういうの止めなかったのかな?と
考えてしまいます。

ただ、ひどいのはこれだけで
ほかの部分にはあまり不満はありません。

一眼を使いこなす方には「なんじゃこりゃあ!」と
いったような扱いにくいメニューだとは思うのですけど
僕の使い方だと設定は一度だけで
その後は潜り込むことも少なく、
「さっと出してぱっと撮る」という部分では
ほとんど不満はない感じです。


そういった感じでテキトーに撮ってみた写真を
ぱらぱらと載せていきたいと思います。




ごはん



天神に新しくオープンしたカフェ。
後日レビューするかもしれません。
■オリジナルサイズ





薬院にある麺通団といううどん屋さん。
■オリジナルサイズ





先日めそさんのiPhone買った際に行ったパンケーキ屋さん。
■オリジナルサイズ






りんご。
■オリジナルサイズ






ハンバーグ。
■オリジナルサイズ




室内撮り



エフェクト書の実験用写真。
■オリジナルサイズ






だれかさんのぶつ森。

薄暗い部屋で撮影したのですが
結構写ってくれています。
■オリジナルサイズ




風景、建物



九州国立博物館。
アルマジロみたいでかわいいです。
■オリジナルサイズ





枯山水。
■オリジナルサイズ




石。
■オリジナルサイズ





炭鉱跡。
斗貴子さんが戦っています。
■オリジナルサイズ





夜の天神。
仕事帰りにパシャリ。
■オリジナルサイズ






おまけ。
そうたさんの友人の方が
■5D Mark IIIを持っていたので
すこし取らせて貰った写真です。
このカメラ、26万します。ひい!!
画像本当に綺麗で別次元です。
「写真ってこういうことなんだ」と
実感してしまう性能でした。
■オリジナルサイズ




というわけで、E-PM1のレビューでした。

僕自身の使い方にかなり偏りがあるので
参考になるほどのレビューではないとは思うのですが、
逆に「設定をあまりいじらないでもこれくらいは撮れるよ」という
作例にはなるのではないか?と思います。

無茶苦茶乱暴な書き方をすると
「カメラの出番はほぼ室内だし、
寄れて明るくボケ味の良いレンズがあれば
8割は満足出来るのではないか?」
というのが僕の思うカメラの在り方です。

iPhone、スマホがかなり普及してきて
単純に「写真を撮る」ということに関しては
こちらの方が圧倒的に機会を占めていると思います。

そんな中で「別途、カメラを購入する理由」を考えたときに
僕の中では上記の暴論が出てきてたりです。

「荷物を一つ増やしてでも持ち歩きたい!」と
思わせる、説得力のある性能が
求められているのが現在のカメラ事情で、
そして、このE-PM-1とパンケーキレンズの組み合わせは
その部分に食い込めるだけの力があると感じました。

今回紹介した「E-PM1」だけではなく、
例えば「ソニーのNEX-3」なども
価格と性能のバランスがとてもよく、
本体の小ささ、機動性も優れていて
面白い製品です。

「デジカメが売れない!」という声が業界から聞こえ始めて久しく、
その大きな理由のひとつに、先に挙げた「スマホで十分じゃん」ということが
あると思うのですが、そういった理由を打ち破るための可能性が
「ボケ味の良く、明るいレンズと小さい本体」という事にあるのでは?と
今回このE-PM1とパンケーキレンズを使って実感しました。

小さい本体出なくても、
例えばニコンD3100と
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gとか
そういった組み合わせでシャッターを切れたら
「写真を撮る」というおもしろさに
触れることが出来るのではないでしょうか。
「面白い!」とか「楽しい!」と思ってもらえるのであれば
「写真を撮る魅力」に触れる良い機会になって、
それはとても良いことだと思います。

「写真を撮るのって結構おもしろいよ!」ということが
いろんなひとに伝わっていけばいいなとぼんやり考えます。
「なんとなく見ているものを切り取って綺麗に出来る」ということが
もっと身近になればなぁと、今日もポケットにこの子を入れて
うろうろしていたりです。



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