先日、iOSのアップデートが入りました。
■アップル、「iOS 6.1.3」を公開 – ケータイ Watch
大不評であるマップアプリのアップデートと
パスコード回避のバグ修正があったので
さくっとアップデートしている途中でふと思い出した
「あ、そういえばiPad miniってLTE対応してるじゃん!」。
ドコモのLTEは遅くて有名で、
僕もXi対応のスマホを持っていて
そこで体感済みなので
大して期待していないのですが、
せっかく対応しているなら使ってみよう!と
設定をあれこれ弄ってみました。
前回からちょこちょこ出てきているのですが、
今回iPad miniに挿入しているのは
■IIJmio/a>のファミリーシェアプラン1Gという契約のSIM。
■141 【レビュー】IIJmioのファミリーシェア1GBプランを使ってみたのです。 | almostdead
この時のレビューで書いていたSIMです。
こちらのnanoSIMはLTE通信に対応しているのを
すっかり失念していて、購入から1ヶ月程度3Gで使っていました。
iOSのアップデートついでに設定をしていこうと思います。
設定をして行くのはいいんですけど、
どうもiOSではLTEが使用できたりできなかったり
安定していないとのことで
「とりあえず成功したけど、他の環境で成功するかわからない」と
IIJエンジニアの方のブログやIIJmioの公式Twitterでも
アップルの仕様に手を焼いている様子。
■てくろぐ: IIJmio高速モバイル/D nanoSIM対応、iPhone・iPad動作状況
@kamikaze47 iPhone5はiOS6.1以降でLTEを掴まなくなることが判明しています。現在iOS6.0.1/6.0.2の場合は、そのデメリットを御一考ください。既にiOS6.1/6.1.1になっている端末の場合は、問題になる挙動はほとんどないと思います。
— IIJmioさん (@iijmio) 2013年3月7日
通信会社の公式でも手に負えていないカオス具合がすごく面白いです。
@kamikaze47 すみません、何せAppleのやることですから、全く予想がつきません。
— IIJmioさん (@iijmio) 2013年3月5日
すごい発言!
iPad miniの6.1.3では設定項目が変わっていて
写真のAPN構成プロファイルを適用しただけでは
LTEがオンになりません。
■IIJmio 高速モバイル/D iOS APN構成プロファイル
設定の「モバイルデータ通信」の「APN設定」で、
「LTE設定(オプション)」の欄を以下のように記載します。
APN iijmio.jp
ユーザー名 mio@iij
パスワード iij
APN設定と同じですね。
あとは「モバイルデータ通信」の項目、
「LTEをオンにする」をチェックして、
LTE圏内にはいれば通信ができます!
わーいやったー。
早速回線速度を測ってみます。
下りは1.5Mくらいでした。
うーん、遅い!!
■ICT総研調べ:LTEモバイルルーターの全国速度調査、下りはソフトバンク、上りはauに軍配 – ITmedia Mobile
こちらの記事によれば、下り通信の平均は
ソフトバンクが17Mくらい、auが16Mくらい、
そしてドコモが9Mくらいとのことなので
安定の遅さです。
LTEを切って3Gにしたときの速度が2.4Mです。
お、おう…。
ただ、この場合レイテンシが
LTEの場合1/3程度になっているので
体感としては圧倒的にLTEの方が早く思えます。
レイテンシが小さければ小さいほど、
キビキビした動作になるので
ブラウザで表示する際なんかは
こちらの方が重要になってきます。
こちらは僕がメインで使っているWiMAXの数値。
回線速度が圧倒的に遅いのは
フォローする気にもなれませんが、
キビキビ感でいうとLTEはすごく気持ちよくつかえます。
ただ、僕の住んでいる地域ではまだLTEの範囲が微妙で
3Gとの切り替えが頻繁に入ってきます。
その間、圏外になったりすることがあるので
すこし使い勝手がわるいな、という印象です。
この辺は今後に期待ですね。
数値はあれでしたが、使い勝手の点では
すっごく快適に使えますし
今回のSIMではデフォでLTEが使えるようになっているので
設定しておかない手はないと思います。
■IIJ、「IIJmio高速モバイル/Dサービス」の機能を拡充。国内MVNOとして初めて個人向け高速通信用データ量の翌月繰越が可能に | 2013年 | IIJ
2日前に改訂されたファミリーシェアプランで
「1GBの通信量を使い切れなかった場合、翌月に持ち越せる」
「1GBを越えた際の通信速度128kbpsを200kbpsに引き上げ」
という、かなり改良されたのですごくオススメのSIMかもしれません。
SIMフリー版のiPad miniを買った目的のひとつに
「インターネット共有」機能があります。
いわゆる「テザリング」ですね。
簡単に説明すると「iPad miniがインターネットにつながっていれば
Wi-Fiで他のデバイスもつなげることが出来るぞ!」って機能なのですが、
結果から言うと僕が目論んでいた使い方はできませんでした。
テザリングの機能には上に書いた通り「Wi-Fi」を使ったものともう一つ、
「BlueTooth」を使ったものがあります。
僕が画策していたのは後者の方のテザリングで、
こちらの特徴としては「回線速度は遅いけど
バッテリー消費がほとんどない」というもの。
モバイル環境下ではバッテリーの持ちは死活問題ですし、
テザリングは性質上、無茶苦茶バッテリーを喰うので
それを抑えることが出来たらかなりありがたいことです。
ただ、このやり方、かなりデバイスを選ぶみたいで
僕のやりたかった「iPad miniにiPhone4Sを接続してインターネット」は
実現できませんでした。
調べてみたところ、iPad miniを親機にした際に認識できないのは
「iPhone4、4S、5」とのこと。
「iPhoneの契約切ったあとでも外で使えたらラッキーやんね!」と
期待していただけにこれはかなりがっくり来てしまいました。
でもWi-Fi共有はできるみたいなので、こちらでしのごうかと思います。
話は変わって、iPad mini購入に合わせて買ったもの。
前回書いた通り、iPad miniとiPhone5から
コネクタが新規格「Lightning」に変わっています。
今まで使っていたiPhone、iPadの充電ケーブルがつかえないので
同梱されているものと別に買い足しが必要かなぁと思いました。
今回、アップルが公式で「MicroUSBアダプタ」を出していて、
「巻き取り式のMcroUSBケーブルなら
百均で買えるし、とりあえずこれにしとこ」と
こちらをヨドバシで注文してみました。
■ヨドバシ.com – アップル(Apple) Lightning-MicroUSBアダプタ [MD820ZM/A]【無料配達】
ヨドバシはアップル製品だけ還元率が5%なので、
ポイント利用で買ってみました。
還元率が低いものはなるべくポイントで買うことにしています。
単純に値段だけならアマゾンが安いです。
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右下の「こちらからも買えますよ」のところに
Amazon.co.jpがありますので
そちらが送料無料で安いと思います。
開封。写真じゃわかりづらいのですけど
無茶苦茶ちっちゃいです。
注意しないとなくしちゃいそう!
ドッキング。
巻き取り式のケーブルが使えるので
ある意味同梱ケーブルよりも
使いやすいかもしれなくてちょっとうれしいです。
旧プラグのマイクロUSB変換も公式であったのですけど
ヨーロッパのみでの販売になっていました。
■Apple iPhone Micro USB Adapter – Apple Store (UK)
今回のLightning-マイクロUSBアダプタも
ヨーロッパだけなのかな?と思っていたので
国内販売されて良かったなぁと思います。
パワーサポートのアンチグレアフィルムも買いました。
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中身はこんな感じ。
「フィルム」「ダストリムーバー」「クリーナークロス」のセットです。
ダストリムーバーって聞き慣れないですが、
早い話が「大きいテープ」。
フィルム張る前にこれをくっつけることで
残っているホコリを除去するシートです。
割と上手く張れました。
保護フィルムに関しては
評判のいいパワーサポートかミヤビックスのものを
いつも購入しています。
実際、品質も良いと思うのですが、
最近はiPhoneやiPad用だと
百均で安くフィルムが手に入るようになり、
「張ったときの失敗」を考えると
「安くフィルムをかって傷が入ったら張り替える」っていうのも
悪くないかなぁと思っています。
■新iPadの液晶保護フィルムはグレアとアンチグレアのどちらを買うべきか?
Retina iPadではフィルムを張ると
せっかくの画質が損なわれることがあるので
基本的にはだかで使っていたものの
やっぱり傷が入ることが怖いので
今回iPad miniはRetinaでもないので
しっかりアンチグレアを張って指滑りをよくしました。
持ち運ぶデバイスは使用頻度がたかくて
どうしても傷が入ったりしてしまいますから
出来ればフィルムは張っておきたいです。
キャンドゥで売っていたクリアケース。
最近の百均はほんとにアップルものが充実していて助かります。
これ、すっごくよく出来ていて
きちんとしっかり密着しますし、
強度もちゃんとありますから
かなり満足度が高いです。
買うときは「使いづらかったら塗装して遊ぼう」と思っていたのですが
装着してみたところ意外とよく出来ていたのでそのまま使っています。
すんごいおすすめかもしれません。
ケースに関しては他にも評判がよくて気になるものがありました。
iPad mini用セミクリアケース(スマートカバー対応)(アイパッドミニ用) |
こちらのケースは480円と安く、サイドには
スマートカバー用のスリットまであるので
蓋を付けること前提であれば
こちらが良いかもしれません。
メール便対応なので送料も安いです。
というわけで、SIMフリー版iPad mini(A1455)でした。
以下、購入理由をまとめると
1.円安進行のため、価格がどうなるかわからない。
2.通信費を抑えて外出先でも使いたい。
3.Retina化すると重量が重くなるのでこれがバランス取れてるのか?
4.テザリングでルーター化を画策(失敗)
5.SIMフリー版ってミュートにしておくと写真撮るとき音ならないんです
といった感じです。
これは僕の個人的見解も入ってるので
あまり当てにはならないと思います。
1.に関しては割と今後、急に値段が変わる可能性があって
先日、MacBook Airが値上げされました。
■Airはひっそり値上げ:アップル、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルをアップデート – ITmedia PC USER
急激に円安が進行しているのでこれからどうなるかわからないです。
2011の7月に円高が進行していたとき、AppStoreのアプリが
いきなり115円から85円に変わって
ディベロッパーは大騒ぎになったのもあるので
そちらのほうの変更も急に来るかもしれません。
安い内に買っとけ!とは思ったものの
新製品が控えてるかもしれませんし
この辺は正直よくわからないです。
2.は格安SIMを使った運用の話で、レビューにも書いた通りです。
auやソフトバンクとの契約まで入れると通信費が2年で10万近くなるので
そこは節約したいなぁと思いました。
3.も僕が思っているだけで当てにならない話なのですが、
Retina iPadが出ている中でiPad2が未だに併売されています。
重さやバッテリーの持ち、性能、価格を考えたときに
一番完成度が高いのはiPad2で、iPad miniはその縮小版です。
なので、今後Retina化が当たり前に予想されたとしても
現行のスペックは割とバランス良いのではないのか?と思いました。
iOSデバイス自体、Android機と違って製品寿命が長いので
SIMフリー版を買っておくことで長く便利に使えるかなーと
ぼんやり考えています。思惑がはずれたら笑って下さい。
4.は見事に失敗しました。私死ぬ。生きる!
5.に関してはiPad miniで写真撮らないので割とどうでもいいです。
ただ、スクショを取る時にも音が消えてくれるので
なんだかんだ便利だなぁとは思います。
以上、おおざっぱにまとめた僕がiPad miniを購入した理由です。
「かもしれない」「だったらいいな」的な願望も含まれているので
あまり参考にはならないとは思うのですけど、
こうやっていろいろ考えてデバイスを購入するのが
割と好きだったりしていて、iPad miniもさんざん悩んだ挙げ句
発売からかなり遅れての購入なので
現時点でもすげー失敗している気がします。
でも、SIMフリー版を購入したのはすごく良かったと感じています。
キャリアに縛られず、月々の維持費を自由に設定できるのは
やっぱり使っていてすごく便利です。
今後も格安SIMでお得なプランが出れば
早々に切り替えることが出来ますから、
この点に関してはものすごくオススメだったりします。
iPad miniだけでなく、iPhoneなんかも
今後機種変するくらいなら
海外モデルのSIMフリー機を購入すると
すっごく使いやすいと思います。
このエントリーが、その際の参考になれば幸いです。
SIMフリー機、楽しいですよ!
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