117 Sony Tablet P 3G/Wi-Fiモデルを特売で買ったのです。後編。



■Sony Tablet P 3G/Wi-Fiモデルを特売で買ったのです。前編。

前回のあらすじ。
「開けたら初期不良だった」

というわけで、正月を挟んで
一週間ほど放置されましたが
会社が稼働しはじめてやっと代替機を
送ってもらえました。

早速保護シートを貼り付けて起動。
ばっちり正常品!ガシガシ使えます。

前回のレビューから少し開いたものの、
その間にじっくり使ってみたので
そういった使用感をレビューしたいと思います。






ソニタブPはご覧の通り
上下2枚のディスプレイを搭載する
すこしおかしなAndroid機になります。

「すこしおかしな」という部分は
内部構造にも現れていて、
細かい部分で「ん?なんだこれ?」といった
挙動があったりしています。

早速ホームアプリをNovaに変えてみたところ、
下半分が空白状態で触っても反応しなくなりました。

ホームアプリというのはWindowsのデスクトップに相当するもので、
Androidではこれをすげ替えることができます。

有名なところではNovaやADWがありまして、
今まではADWを使っていたのですが、
去年の9月末に開催された25円セールの際
Novaを購入して以来そちらに移行しています。

■ADW.Launcher – Google Play の Android アプリ

■Nova Launcher – Google Play の Android アプリ

どちらも使いやすくカスタマイズ性の高いホームアプリです。
Novaの方は日本語なので扱いやすいです。






そしてそのNovaランチャー。
いちおう全画面でも使えるのですけど、






ドックの部分の表示がおかしくなり
画像のように縦に並んでしまって
使い物になりません。

ソニタブPではこういった細かい部分で
おかしなところが出てきます。






しょうがないので、片側だけで使っています。

しかしながら、片側でも1024*480の解像度で、
あまり不自由を感じません。

同時期に販売されていたスマホでも
960*540のものもままありましたし
片側だけでも十分かな?ともおもいます。






こちらはTwitter公式アプリ。
下画面が機能しておらず黒い画面。






この四方に矢印のボタンがあります。






これをタップすると、
以下のような選択が出てきまして。






全画面表示が出来るようになります。
これで下画面も有効に使えます!

と、思ってたら、アプリによっては
この矢印アイコンが出てこないものもあって
下画面が使えないものも存在するマチマチ具合。
こういった挙動の統一感がない感じ、
もうちょっと何とかならなかったかなぁと思ってしまいます。






そんな使えるか使えないか
よくわからないデュアルスクリーンなのですが、
その辺を強力にサポートする
「スモールアプリ」が搭載されています。
(正確にはアップデートで搭載された)

このスモールアプリ、簡単に説明すると
「多重起動用アプリ」みたいなもので、
手前に出てくるウィンドウの中に
アプリを別途動かすことができ、
擬似的に「マルチウィンドウ」を実現している
とても面白いアプリです。






例えば、ソニタブッターというアプリがあります。
これを起動すると、画像のように小さいウィンドウが出現。






これをつつつ…っと
下画面にドラッグしていきます。






タイトルをダブルタップすると
ぴったり画面に収まります。

これがすごく便利!





上画面でアプリを使いながら、
下画面でTwitterが出来たりします。






他にもスモールアプリブラウザがあり、
上画面と別に下でブラウザを使えるマルチタスクは
デュアルディスプレイという環境をきちんと贅沢に使える
すごくいい設計思想だとおもいます!






すこし残念な点としては、
「上半分しか使えないアプリ」がある反面、
「強制的に全画面使ってしまうアプリ」もあって
その場合は画像のように重なってしまう事。

これでも使えなくもないのですが、
上手く機能してるとは言いづらいです。

このアプリごとに違う挙動、たぶんソニー側の問題でなく
Androidのせいだとおもうのですけど
そこを強制できる機能を持たせて欲しかったというのが本音です。






しかしながら、アプリによっては
縦表示で左にメイン、右にスモールアプリとか。






上でyoutube、下でTwitterといった使い方もできるので
使い勝手の点ではかなり優秀な仕上がりになってると思います。
正直、これの為だけにでもソニタブPを買ってもいいと思えるくらいです!

ただ、すこし調べてみたところ
このスモールアプリが提供され始めたのって
去年の5月頃のアップデートからだったみたいで、
本格的にてこ入れが始まったのは
2012年12月末からだったとのこと。

■<Sony Tablet特集> Android 4.*を含むシステムアップデートで何が変わる!?

ソニタブPの販売が2011/10/28だったことを考えると
ここまでくるのに1年以上かかった計算になり
なんかもにょもにょするところがあります。

ここからは考え方の話なのですけど、
「1年経ってもアップデートに力をいれてる」と取ることも出来れば
「何で発売に合わせて導入できなかったの?」という言い方もできて、
正直、発売直後の仕様ではデュアルディスプレイの性能を
完全に発揮することはできなかったのでは?と思う点、
どうしても後者の考え方になってしまいます。

僕自身が今回ソニタブPを手に入れたのが
去年末の価格が下がった時期なので
「すごく安く面白い端末が手に入った!」と思ってしまうものの、
発売当日に定価で買った人のことを思うと
時間の経過で価格が下がるのはしょうがないという
気持ちはあるものの、自分が買っていたとしたら
「もう買いたくないな…」と落胆してしまいます。

もう少しだけ早くスモールアプリの登場と充実を図れたら
印象もまた違ったと感じるだけに、惜しい気持ちです。






さて、2画面の良さはもう少しありまして、
こちらはギャラリーアプリになります。
ご覧の通り上下2段ずつで表示されて。





タップすると上に大きい画像、下にカメラロールという構成に!

元々横長の画面なので、
無茶苦茶大きく表示できるわけでは
ないのですけど、それでも下で選んで上で表示は
結構快適な環境だと思います。






このブログではたびたび登場するEye-Fiさん。

■52 Eye-Fiをまだまだ遊び倒すのです | almostdead
■almostdead | 1666
■almostdead | 1632






「AndroidのEye-Fiアプリでは
無線LANを自動的に切り替えて
写真をガンガン流し込んでくれる」
という仕様に最近気がついて
iPadで使っていたEye-Fiを今はAndroid機に
切り替えて使っています。

ちょうど手元に友人から借りた
パナソニックのミラーレスGF1があったので
連携させてみました。







こんな調子で、撮ったその場から
無線でAndroidに連携、
表示出来るという快適さ!

この連携はカメラ機能が弱い
ソニタブPにとってかなり有用で、
ミラーレスなどと絡ませてあげると
ビューアとしてはもちろん
ブログやTwitterへのぶん投げにも
かなり使えるようになってしまいます。

iPadでは手動でEye-Fiに切り替えていたので
この仕様はすごくありがたい!






加えて、ソニタブPの最大の特徴
「折りたたみ式」が持ち運びにかなり効いてきて、
昨今流行の7インチタブレットよりも
機動力が高い点がすごく助かっています。

7インチよりも画面が小さくなってしまうので
一長一短ではあるものの、
モバイルということを考えた場合
長所のほうが少しだけ勝っている思います。






分割線がものすごく目立ちますが
いちおう全画面表示も効くので、うん…まぁ…。

最近、よくデジカメで写真を良く撮るようになったので
自動で吸い上げてくれて、その端末からある程度の画像選択ができ
そのままブログやTwitterに使えてしまう流れは
ある意味すごく画期的で快適!
今では室内でも外出先でも頼れるデバイスになっています。






分割に関して。

ブラウジングなどでは、あまり気にならない部分もあれば。






絵がさしかかる部分など
けっこう気になる部分もあったり
なかなか興味深いです。

こういった感じでスクロールしていくのは
なんだかアスペクト比の狂った映像をみているような
脳内で補正はできるけどなんか面白い的な
気になるといっても不快感よりもなんか変なものを
触っているという感覚のほうが先に出てきています。

使いやすいかどうかでいうと
使いにくいんですけど
僕個人の感想としては
「そこまで悪くない」といった印象。

画像などスクロール出来ないものを
表示されてると分断されていて
使いづらいなぁっておもうのですけど
スクロールとか動体になると
また違った印象になるな、と思ったのは
おもしろい体験でした。






そして、このモデルは前編で紹介したとおり
SIMスロットを搭載していて
ドコモ系のSIMであればどれでも使えてしまいます。






■112 格安SIMについての各社まとめ | almostdead

こちらでまとめたSIMが全て使えるので
980円運用でGメールやTwitter通知、
軽いブラウジング、マップでのナビまでなら
ほぼこなすことが出来るようになる優れものです。

僕は別途契約していたXi回線があったのでそちらで運用中。
ドコモのLTEは遅いので3Gで十分です。
惜しむらくはこの機種はテザリングに対応していないこと。
そこまでカバー出来たらメインで使っていけたかなと
少し残念に思っています。






細かい使い勝手としては、
「動画を見る際にスタンドがいらない」という点、
これも折りたたみ構造の利点で、地味に便利です。

僕は試す環境がなかったのですが
nasneとの連携も秀逸らしく
ポータブルのテレビとしても使えて
録画した番組のワイヤレス転送にも対応と
死角のない構成らしく興味津々。
いつかnasneを買うことがあれば
是非レビューしてみたいです。






あと、標準で入っているキーボードが
かなり使いやすく重宝しています。

Android端末ではATOKを購入しているので
だいたい最初にそちらへ切り替えているのですが、
ソニタブPに関してはデフォルトのままでなにも不満がなく
下画面をがっつり使う構成でチューンしているので
予測変換などの配列も使いやすいです。






まったく関係ないのですが、
ジョジョ2期OPのこのカット
ジョセフの不敵な部分がすごく出ていて
見る度にかっこいいなぁ!と思ってしまいます。
1期のOPの砕けたガラスにジョースター卿と
映ってるカットもすごくいいですよね!!
まったく関係なくてすみません!!!






というわけで、Sony Tablet Pシリーズ
3G+Wi-Fiモデル 4GB SGPT211JP/Sのレビューでした。

途中カメラまで含めた使い勝手の話になって
少し脱線してしまいましたが、
AndroidというOSの利点が出ていて
機体との相性がすごく良かったので
書かせていただきました。

レビュー全体通していえることなのですが、
「20000円を切る価格であれば
ものすごく面白く、お買い得!」という感想になってしまいます。

もしこれが6万円する機種であって、
スモールアプリもそこそこしか種類がなければ
「なんだこれ?」と思ったはずです。

Androidタブレットは「nexus7」の登場で激変しました。

そんな今だからこそ「同価格帯で買える」ということが
大きなメリットになる点、どうしても考慮に入れざるをえません。

逆に、アップデートで熟し切った今だからこそ
この価格なら飛び込む価値は十分にあると
考えることも出来ます。

ソニタブPは機体自体が変態めいていて
すごく判断に困るデバイスです。

そのデバイスの一長一短を楽しむことが出来れば
ものすごく良い機体だと、僕は思っています。


■SONY タブレット Pシリーズ 3G+WiFi SGPT211JP/S – NTT-X Store

NTT-Xでは在庫が復活しているみたいです。
夜になると2000円OFFになることがあるので
気になる方は是非飛び込まれてみてください!
こんな面白い機体、触らなきゃ損だよー!!

僕はしばらくの間、この機体をメインに使っていこうと思います!



docomo Sony Tablet P 3G+Wi-Fi 4GB SGPT211JP/S
ソニー(SONY)
売り上げランキング: 4,877

ソニー Pシリーズ用液晶保護シート SGPFLS2
ソニー (2011-10-29)
売り上げランキング: 2,537

NTTコミュニケーションズ OCN モバイル ONE マイクロSIMパッケージ T0003670
NTTコミュニケーションズ (2013-08-29)
売り上げランキング: 7


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする