だらだらと書いていきます
カメラを本格的にやりはじめて3年かそこいら経ちました。
最初はE-PM1という機体から入り、売ったり買ったりして
今α7Rという機体に落ち着いています。
m4/3、APS-C、フルサイズ、と
いろいろ扱ってみて
当時よくわからなかったことが
だんだん分かってきました。
現状の装備は、フルサイズ機+サブのAPS-Cで落ち着いています。
センサーサイズで選ぶというより、欲しい描写で機体を選んでいる形です。
今日はその辺の事をだらだら書いていこうと思います。
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もし仮に…
もし仮に、3年前の自分から
「カメラって何買えばいいの?」と質問されたら
「カメラじゃなくてレンズで選ぶが吉」と答えます。
すると「カメラもわからんのに
レンズの話されてももっとわからん!」と返されます。
これは当然ですね。
当然ではあるものの、写真は
「カメラ本体」と「レンズ」で撮るもので、
出てくる描写の半分以上は
レンズに左右されます。
ですので、カメラも大事ですけど
レンズを知っておくのも大事だと思います
加えて、使いたいレンズを選ぶことが出来れば
カメラ本体の選択肢は自ずと狭まりますから
選びやすくもなります。
レンズを選ぶには?
では、「レンズはどう選んだらいいの?」という話です。
これは「片っ端から作例を見ていけばいいんじゃね?」となるでしょうか。
■[PY] フォトヨドバシ | ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン |
■マップカメラ | KASYAPA |
企業がやっている作例サイトは
割と製品に対して素直に撮影しているので
とても参考になります。参考にしてます。
これはある程度カメラやレンズを触ったことある人の
情報の集め方な気もしますが、
こういった作例のなかから「こういう写真撮りたい」を見つけておくと
自分になにが必要なのかがおぼろげながら
わかってくるのではないでしょうか。
撮りたいシーンを考える
上記の「こういう写真撮りたい」と近い話ですが
カメラを買って何を撮影したいか?を考えるのも
自分に必要な機材を選ぶ一助になります。
たとえば…
・カフェなんかの食べ物をきれいにとりたい…換算35mmの寄れる単焦点
・旅行でいろいろ撮りたい…換算28-300程度の便利ズーム
・広い風景を撮りたい…換算16-35mmの超広角ズーム
・スポーツや走り回る子供、野鳥を撮りたい…換算70-300程度の望遠ズームとAFと連写に強いカメラ
・花や昆虫を近寄って撮りたい…マクロレンズ
といった感じです。
僕の場合は「旅行でいろいろ」と「広い風景」の二つを選んで
写真を本格的にスタートさせました。
描写はともかく、画角的には死角がない組み合わせだったので
とても勉強になりました。
(カメラ…D800 レンズ…18-35mm F3.5-4.5G 28-300mm F3.5-5.6)
最初の1本は?
個人的に、最初の一本におすすめしたいのは
「寄れる35mmの単焦点(F1.8)」、
「16-35mm程度の超広角ズーム」、
「28-300mmの便利ズーム」
の3つのうちのどれかです。
「寄れる単焦点」のメリットとしては
「レンズが明るめなので屋内外を問わず使いやすい」ことと
「レンズ交換式らしいボケ感を得られる」こと。
ボケ感の良さはいわゆる「ちゃんとしたカメラで撮った」感が出ます。
デメリットは上記の通り「焦点距離が固定」なこと。
「ちょっと寄りたい、引きたい」はカメラや自分自身が動かないといけません。
でもこの辺はスマホも同じなので、
比較的みなさん慣れてらっしゃるのではないでしょうか?
個人的には、逆に「焦点距離が固定なことでフレーミングに集中できる」という
メリットを感じています。
「超広角ズーム」のメリットは「とにかく撮れる」ということ。
室内なんかだと、部屋の端に立っても全体像を撮れないことがありますが
16mmもあればだいたい撮影できると思います。
カメラを始めた時にあるストレスの一つに
「被写体が写真のなかに入りきらない」ということがあり
それからだいたい解放されるので、撮影自体が楽しくなります。
デメリットは「レンズが暗くなる」ということ。
「明るい超広角ズーム」は値段と重量が跳ね上がります。
「便利ズーム」のメリットは、そのまま「便利」なこと。
近いものから遠いものまで何でもござれなのは
スマホでは感じられない便利さがあります。
「28mmの使い勝手」と「300mmの圧縮効果」が
同居してるのは結構すごいことです。
昔は最短撮影距離に難がありましたが、
最近のモデルはそこも押さえてきていて
運用にはほぼ死角がなくなりました。
デメリットは「レンズが暗い」ということと
「描写が(比較として)甘い」ということ。
これはもうしょうが無いことだと思いますが、
「単焦点やF2.8ズームなどと比べたら…」という部分もありますので
利便性とのトレードであれば選択肢としては十分ありです。
具体的な組み合わせとかは?
では、実際に自分が使ってみたものだけになりますが
具体的にどういったレンズとカメラの組み合わせが
オススメかを書いてみようと思います。
LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6+パナソニック GM1
「最小ボディのGM1にパナソニックの便利ズーム」という組み合わせです。
考え方によっては「最小ボディ意味なくない?」とも言えますし、
別の考え方では「このサイズでこのズーム域か!」ともなります。
僕の考え方は後者でした。
マイクロフォーサーズの便利ズームはパナソニックの他に
オリンパスとタムロンからも出ていますが、
前者はF4.0-5.6でちょっとだけ暗く、
後者は手ぶれ補正がありません。
性能的には3本ともほぼ似た感じなので
ボディに手ぶれ補正機能が搭載されている
オリンパスのE-M1とかパナソニックのGX7とかであれば
比較的安価なタムロンのものを選ぶのも良いと思います。
GM1にはボディ内手ぶれ補正はありませんので
消去法としてパナソニックの便利ズームの組み合わせになりました。
先述のとおり、「このサイズでこのズーム」といったところが
とてもとても便利で、楽しく運用できました。
GM1は操作感にすこし難がありますが、
液晶がタッチパネルなので
ある意味スマホライクに使えたりもして
なかなか面白い機種です。
出てくる画もすごく良いのがポイント高いです。
加えて、「サイレントシャッター」がものすごく便利です。
シチュエーションによってはシャッター音が気になる場面でも、
GM1シャッター音のしないモードで撮影できます。
ものすごく便利!
当初、この機能が使いたくて購入したところもありました。
気に入っている部分もおおいですが
欲を言えば液晶がチルトであれば良かったな、と思います。
(ボディサイズの関係で難しいとのこと)
あと、これはマイクロフォーサーズ機
全般に言えた話だったのですが
マニュアル時のISOオートがないのは
ちょっと扱いに困りました。
最近のモデルだと設定できるようになったみたい?
できれば過去の機種でもファームアップデートで対応して欲しいです。
予算的にはGM1を中古で考えるとして
両方合わせて9万くらいでしょうか。
タムロンであればもうちょっと安く上がりそうです。
こんなのが撮れます。
AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G +D800
上記組み合わせの親玉みたいなやつです。
無茶苦茶便利ですげー描写も良い代わりに
重量が2kg近くあります。大変。
僕がフルサイズ機を触るにあたって
最初に買ったレンズがこの28-300でした。
考え方としては「F値は暗いけど、
センサーでかいからボケも暗所も大丈夫だろう」という
物理にものを言わせたような組み合わせは
ばっちり嵌まっていた気がします。
D800を中古で考えるとしても
この組み合わせだと20万を超えます。
今の中古市場だとD610とかD750買った方が
幸せになるでしょうか?
こんなのが撮れます。
LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0+GX7
パナソニックの銘玉「7-14F4」とGX7の組み合わせです。
オリンパスから7-14F2.8が発売されましたが
未だにこのF4も評価が高いです。
実際、使ってみてものすごく便利に感じますし
描写も満足行くものです。
先述の「GM1」はボディ内手ぶれ補正がないのですが
こちら「GX7」はそこそこのボディ内手ぶれ補正がついています。
加えて、液晶も可動式です。
液晶だけでなくファインダーも可動してしまいます。
これが使ってみると意外と便利でした。
あと、GM1と同様にサイレントシャッターが搭載されています。
「超広角+可動液晶」は大きい建物など、
パースを効かせて撮りたい被写体には
無類の便利さを発揮します。
街撮りや森の中なんかの撮影がすごくたのしいです。
画角が換算14mmから使えるのもとてもいいです。
両方中古で上手く手に入れば
9万くらいの組み合わせだと思います。
性能を考えると破格ではないでしょうか。
こんなのが撮れます。
CANON EF 8-15mm F4 L Fisheye USM8-15mm F4L+X7
キヤノンの最小機X7と魚眼ズームレンズの組み合わせです。
8-15mmがとてもユニークなレンズで
友人から借りて運用したところ
一発で虜になってしまいました。
当初はEOS Mと組み合わせていたのですが
マウンタをかませたα7Rを経由して
X7を中古で購入、今はこの組み合わせで遊んでます。
フルサイズ機でつかうと全周魚眼の8mm域まで使えるのですが
周辺が落ちてしまうのがなかなか難しく上手く使えません。
個人的にAPS-C機との組み合わせが面白いなと思っています。
最短撮影距離が15cmなのもとても良いです。
X7の組み合わせだと12.8mm-24mmとなるので
割と使いやすい画角になります。
液晶が動くX7iと悩んだのですが
本体が小さいこの構成で運用中です。
(そのうち安くなったEOS M3か10と組み合わせたい)
カメラ、レンズともに中古で購入できれば
10万ちょっとくらいの組み合わせです。
こんなのが撮れます。
例外 Canon11-24mm+α7RⅡ
(奥がそれです。手前はα7R+8-15mm)
友人が今使っている組み合わせです。
僕も割と極端な性格だと思いますが、
これに飛び込む友人は僕以上にあれです。
僕には無理です。
価格は60万ちょっとくらいでしょうか。
「でもサンニッパはレンズだけで50万くらいしない?」と言われると
やはりカメラは奥が深いなぁと思います。
こんなのが撮れるそうです。すげえ。
SIGMA 35mm F1.4+SONY α7R
これは前に書いたエントリーの組み合わせです。
■304 最近はα7R+シグマ35mmF1.4がお気に入りなのです | almostdead
とにかくSIGMAのArtは高性能で
コストパフォーマンスが良いレンズです。
描写もすごく好みで、最近α7Rには
これが付けっぱなしになっています。
α7RとSIGMA35mmの組み合わせは
性能的にも価格的にもトップクラスだと思います。
ほんとに大好きなカメラです。
価格はα7Rが中古で手に入れば
マウンタ込みで20万ちょっとでしょうか。
好みもありますけどα7Rの中古価格は
バーゲンプライスな気がします。
RⅡが鼻血でるほど高いので
僕はまだまだこの組み合わせで行こうと思います。
こんなのが撮れます。
CANON EF-M22mm F2 STM+EOS M
初代EOS Mとセットのパンケーキ22mmです。
EFのほうのパンケーキは40mmで
X7とかで使うと換算64mmと中望遠域になり使いにくいのですが
こちらのパンケーキレンズは35mm程度で
ボディサイズと合わせてスナップシューターとして
ものすごく優秀な組み合わせだと思います。
最短撮影距離も15cmとかなり寄れるので
テーブルフォトにも良いです。
F値もこのクラスのレンズにしては明るいです。
初代MはAFが遅いことで悪名をはせていました。
その影響からか中古市場ではとてもお安く手に入ります。
今だとこの組み合わせで15000円程度でしょうか。
すごい。レンズ買ったらボディ付いてきた値段。
こんなのが撮れます。
FUJIFILM XF10-24mmF4 R OIS+X-T10
富士フイルムのX-T10と10-24mmの組み合わせです。
フジのカメラは独自路線と言いますか
他社にはない方向性を走っている感じがあります。
フジのカメラにある「ベルビア」という
フィルムシミュレーションを使ってみたくて
購入してみたところ、
機体の小ささとレンズの画角と性能、
出てくる画の良さ、と
いろんな部分がすごく良くて
今α7Rとの出番が半分半分になるくらい
出番が多くなっています。
フルサイズを超えた、とは思えませんが
フルサイズにはない良さがギュギュッと詰まってるのが
Xシリーズの魅力なのだなぁと感じました。
X-T10が中古で安くかえたなら
14万程度の組み合わせでしょうか。
「フルサイズ見えてきませんかその値段?」
と言われると、うーん…となるのですが
買ってみて損したか?と言われると
無茶苦茶良いよ!と言ってしまう
なかなか難しい組み合わせです。
こんなのが撮れます。
iPhone
レンズ交換式ではないのですが、
単焦点カメラで、なんか電話もかけれる面白機体です。
センサーサイズは豆粒ですが、
日光を上手く使えればなかなかの画が出てきますし
なにより「どんな時でも持ち歩いている」という
カメラとして一番大事な要素があります。
こんなのが撮れます。
「カメラ」という趣味と、リセールスバリューについて
レンズを中心にした組み合わせを
いろいろ上げてみました。
それと一緒に、「中古市場を含めた現行の価格帯」も
並べています。
カメラを触ったことのない方に
「え、10万以上するの!?」と言われるのは
ままあることで、
「カメラにそんなお金出せないよー」と言われるのも
これもまたよくある話です。
実際、僕もD800買うまではそういう考えでしたし
今でも「そんなにお金出してやる分野じゃないかも」と思っています。
そんな考えを持ちながら、カメラを買っている理由の一つとして
「買ったカメラは、故障がなければ売れる」ということがあります。
例えば、上記のレンズカメラ組み合わせで
「中古市場」を前提に価格帯を書きました。
なぜ中古帯を持ってきたかというと
「中古の枯れた価格帯になったカメラは
割と買った時の値段で売れる」とことも含まれているからです。
流石に購入と一緒の値段で再度売れる、といことは
なかなかないのですけど
それでも「差し引き1万円程度でカメラ・レンズを使った経験と
撮影した画像のデータが手元に残る」ということを考えれば
悪くない金額だと思います。
もちろんこれには「カメラ・レンズを傷つけずに使う」だとか
「付属品はきちんと取っておく」だとか
少々気を遣う部分もありますし、人にお勧めはしづらいです。
ただ、僕の場合でいうと、
EOS Mなんかは中古で購入して
一度売却(この時タイミング良くてプラスになった)、
中古市場でもっと安くなった時に買い戻したりしていて
そこそこお得に運用できています。
特に、マイクロフォーサーズ機なんかは
発売直後の新品はすごくたかいのですけど
半年位したらすっごく値段が下がりますし、
それに伴って中古市場もガンガン値を下げていきます。
そうなってくると相対的に「高機能が低価格!」になってきて
とってもお得度が上がってきますから
こういった状態になった機種はすごくおすすめなのです。
(反面、発売直後の新品は手を出しにくくもあります)
逆に、キヤノンの機種なんかは新品・中古ともに
価格がそんなに落ちてくる事がなく
売却する際にも安定して手放す事ができます。
レンズに至っては、「銘玉」と言われるものは
中古市場でも発売日に関係なくほぼ値段は落ち着いていて
買うにも売るにも良い環境です。
こういった「リセールスバリュー」という面も
僕にとっては、カメラを運用する際に
とてもとても大事な要素だったりしています。
上記組み合わせは、リセールスバリューの点でも優秀です。
特に「レンズ」は、「カメラ本体」よりも
更新が遅くなるため価格が安定しています。
そういった意味でも「使いたいレンズを選ぶ」ということが
僕の中ではとても重要です。
「カメラ買ってみたけど、やっぱり自分には合わなかった」
ということもあるかも知れません。
そういった場合も売却する事で
ある程度金額を取り戻せたりもします。
ただ、中古のカメラ・レンズは
ある程度トラブルが含まれる場合がありますので
その点だけは理解した上で考慮してください。
僕も先日、中古で安くX-T1を購入したら
レンズを装着すると起動しなくなるものだったので
返品扱いになりました。
今回書いていない分野について
このエントリーでは「ポートレート」や「マクロ」の撮影には触れていません。
僕が全くそちら方面について修めていないからです。
ですので「昆虫を捕りたい!」「お花を撮りたい!」
「女の子の綺麗な写真を撮りたい!」なんかには
全く対応していないのでご了承ください。
昆虫、お花はともかく
女の子撮る機会なんてないッスよ。
終わりに
だらだら書いていきました。要点をまとめます。
・カメラはレンズで選ぶといいよ!
・レンズが解らなかったらいろんなサイトみるといいよ!
・一応オススメ書いておくよ!
・カメラ・レンズは綺麗に使うと売れるよ!
・中古で買って、使わなくなったら売るとトントンになることもあるよ!
・でも中古はトラブルもあるから注意だよ!
・女の子どこで撮るの?
以上です。
カメラについてはいろんな考えがあると思います。
「レンズキット買ってRAWをいじった方がよくね?」
今回書いた内容と正反対の考え方もあります。
これも一つの正解です。
ただ、この考え方は、僕の考え方とはちょっと違っていて
たぶんそっちの方向から入っていたら
僕はカメラで遊ぶ事があまり好きになれなかったなぁと思っています。
そういった意味で
「趣味の入り方はいろんなアプローチがあっていい」というのが
本エントリーで書きたかったことのような気もします。
僕のカメラ感は「デバイスの一種で、
写真作品を作る感覚は薄い」というところもあります。
なので、被写体を探して一日中歩き回るとかはあまりしませんし
被写体を見つけても10秒くらいでささっと撮影して
ブラブラ散歩する方を優先させたりします。
でも「カメラを持ってなかったら行かなかったなぁ」という場所を
訪れたりもすることもありました。
「自分をどこかへ連れて行くデバイス」という側面が
カメラを楽しめている理由の一つかもしれません。
いろいろ書きましたが、
まぁなんというか
「カメラ楽しいよ!」が伝われば幸いです。
書き方にいろいろ抜けがあったらすみません。