254 【レビュー】 SONYのフルサイズ機「α7」が届いたのです(使ってみた編)。



先日「発売日に届いたよ!」とブログに書いてから
もうかれこれ2週間ほど経ってしまいました。

■251 【レビュー】 SONYのフルサイズ機「α7」が届いたのです(開梱編)。 | almostdead

その間、いろいろ忙しくしており
ほとんどカメラを触る時間がとれず
レビューをしようにもなにも写真を撮れていないどころか
電源をオンにすることすら出来ませんでした。

やっと忙しさが落ち着いてきて
すこし街の方に出る機会もあったので
鞄にα7を入れてうろうろ。
触ってみて思った事を
つらつらとかいていこうと思います。



ボタンのカスタマイズ性がすごく高い!


カメラ性能や内部機能のことを書いていくと
山のごたる文章量になってしまいますので、
特筆する点だけ上げていこうと思います。

まず「こりゃすげえ」と思ったのは
「ボタンのカスタマイズ性」。

本体にあるボタンのほとんどに
機能割り振りが出来て、
そしてそれを自分でカスタマイズすることができます。

加えて、今回α7/7Rには
「ファンクションメニュー」という
ショートカット的な機能が盛り込まれており
使いたい機能へかなり短手数で潜り込むことができます。





こういった感じで、「Fnキー」を押すと
上下6個ずつ、合計12個の枠があり
そこに自分の好きな機能を割り振る事ができます。






これが結構むちゃくちゃな数を
当てる事が出来てしまって
なんというか
「これだけあれば足りるだろー!!」みたいな
文句を言わせないくらいの勢いがあって
とても面白いです!

いろいろカメラを使ってきたんですけど
やっぱりどことなく「こう使ってくださいね」というような
言い方は悪いんですけど「設計の押しつけ」みたいなところを
操作性によく感じていました。

「カメラもデジタルデバイスだからボタンとか操作性とかは
もっとカスタマイズ性を高くとってもいいんじゃないのかなぁ」と
日頃思っていた派の僕としては、今回のこのα7の機能性は
すっごくうれしかったりしました!






ボタンのカスタマイズも、






こんな感じでかなりいじれるようになっています。
今回、人物用に特化した「瞳AF」とかの
新機能も搭載されているので
そういった割り振り方も好みで出来きちゃいます。

道具とかは使い込んでいくと
「ここがもうちょっとこうだったらなぁ」という点が
得てして出てくるものですから
そういった部分をカスタマイズ性で吸収出来るような
設計があらかじめ織り込んであるのは
とてもありがたいなと思ってしまいます!



スマホ転送がスマートになった!



α7/7Rにはスマートフォン転送機能が備わっています。

フルサイズ機でこれを標準搭載しているのは
キヤノンの6Dだけ(ニコンD600はアダプタが必要)だったので
この機能が搭載されて個人的にすごくうれしかったです!

NEX-5Rの時からスマホ転送を使っていて
これが猛烈に便利でした。

■249 【レビュー】ソニーのミラーレス、「NEX-5R」をじっくり使ってみたのです。(後編) | almostdead

こちらで少し触れています。

撮影した画像をチェックするのにも
タブレットへの転送なんかはとても便利ですし、
何よりスマホなどへ送っておくと
TwitterやFlickrなどでの共有が簡単ですから
「撮った画像を使用する」という意味では
カメラから画像を楽に引き出せるのは
ものすごく重要な事だと実感しています。

Eye-Fiも使っていたのですけど
「機種が対応していない場合がある」
「電池消耗が激しい」「カードを選べない」
など、いろんな制約があったりしたので
こうやって本体側でWi-Fi対応してくれるとすごく助かります。






動画を撮ってみました。

すみません、タブレットを片手でもって
動画を撮ったのでちょっとがたついています。
画面に張ってあるテープはパスワードを隠す用のものです。

NEX-5Rの時は、スマホ側がカメラをつかんだ時点で
「どこ画像を転送する?」って画面が出てきたんですけど
アプリのアップデートなのか
α7の機能なのかちょっとわからないのですけど、
α7は接続した時点で指定した画像を全部転送してくれるようになって
より使いやすくなった印象です。

大体α7で撮影した写真のデータは1枚10MBほどになります。
10MBも転送している割には転送速度も悪くなく
SDカードを抜き差しする手間も省けます。
なにより、iPhoneは基本的にSDカードを読み込むことが出来ませんし、
iPadでSDカードを扱おうとすると専用の機材が必要になります。
iPad用のSDカードリーダーは3000円くらいして
地味に高いですから、こうやって無線で流し込めるのは
とっても便利で手間がかからず経済的(?)!

AndroidでNFC対応している機種だと、
カメラ側面部分に近づけるだけでつながるみたい。
残念ながら手元に対応機種がなくて確認出来ませんでしたが
ここまで簡単になっていくと
本当にカメラが一つのデバイスとして
すっごく扱いやすくなっていきます。

こういった「カメラは撮影するだけじゃなくて、
撮影したデータをアウトプットするまでが大事!」という
設計思想的な部分がとてもソニーらしくてすごく好きです!




テキトーに撮ってきました

■クリックで拡大

あまり撮影できなかったのですが、
いくつかサンプル代わりに乗せてみます。

とりあえず、レンズのボケ感とかどうかな?とおもってパシャリ。



■クリックで拡大

奥にフォーカスでパシャリ。
さすがフルサイズ、F値の割にがっつりボケてくれます。

標準ズームのSEL2870も、すごく軽くて
それなりの画質を出してくれて扱いやすいです。

レンズ性能的には、むちゃくちゃいい!って訳ではなく
「α7の性能を引き出すのにはもう少し足りない」といった印象ですが、
値段を考えると結構がんばってるんじゃないかな?と思いますし
何よりも本体と合わせた軽さがすごく相性よいのが
すごく気に入っています。



■クリックで拡大


天神の地下街です。
こちらの画像だけ加工しています(顔モザイク処理)。

天神の地下街は天井の模様がすごく綺麗で
いつも気に入ってあるいているのですが、
この季節になるとそこにクリスマス用の
ライティングが施されてより一層
華やかな雰囲気になります。

■てんちかについて | 天神地下街




■クリックで拡大


手前にフォーカス。
左端に工事用の壁がはいっています。
ここ、長く天神地下でやっていたカフェがあったのですが
残念ながら閉店してしまいました。ちょっと悲しい。

そんな話はさておき、α7+SEL2870を使って思うのは
「コストパフォーマンスのすっごくいい!」ということ。

極端な話をすると、性能だけで言えば
ニコンのD800Eとかα7Rとかが出てくると思います。
ただ、そちらを考え始めると金額的にレンズを含め30万以上を
求められてしまってちょっと手が届かないぞ、ということに
なったりならなかったりです。

α7+SEL2870のキットであれば
実売で16万弱と、上記の半額近い値段で
フルサイズ機を実動させることが出来ます。
この価格帯って僕はすごいことだなと思います!




■クリックで拡大

場所を移しまして警固公園。
今はクリスマス時期なので
イルミネーションが展開されています。

■天神のクリスマスへ行こう2013 – 魅どころいっぱいの天神イルミネーション




■クリックで拡大

去年はスケートリンクもあったのですが
今年は展開しないそう。
それでも広場は結構ひとがあつまっていて
思い思いに写真を撮っていました。





■クリックで拡大


α7の液晶は上下に動いてくれます。
フルサイズ機ではソニーのα99でしか
なかった機構でした。

液晶が動いてくれると
地面すれすれで撮影するときとか
すっごく楽に撮影することができます。

写真も地面に近いところから撮影しています。
こうやって被写体を煽る形で撮影すると
また違った印象のものが撮れるので
よりカメラを扱うのが楽しくなっちゃいます!





■クリックで拡大


今まであまり標準ズームを
しっかり使う機会がなかったので
28-70域もなんだか楽しく使えました。

ボケ味や画質なんかは単焦点の方が優れてるとは思うのですけど
手元の操作で景色をトリミングするみたいな
「選び出す」ような作業もすごくおもしろいです。

あと、このSEL2870というレンズは
ものすごく手ぶれに強い印象を受けました。

今までマニュアルで撮る際は
なるべくシャッタースピードを1/125より遅くはしないように
気をつけていたんですけど、このレンズだと1/60位までは
かなり手ぶれしないでがんばってくれるので
ISOをあげずにすんだり、F値を結構絞れたり
今まで使えなかったやり方で遊ぶことができました。

本体側に手ぶれ補正がないことが不満点として
あげられていたα7ですけど、レンズ側がしっかりしていれば
結構なんとかなる印象を受けました。
ただ、その場合だとレンズを選ばなきゃいけないので
やっぱり本体に手ぶれ補正があるに超したことはないですね。




終わりに



というわけで、α7のレビューでした!

すみません、テーブル撮影的な接写サンプルが間に合わなかったので
またどこかしらでご飯食べたりしたら撮影して追記しようと思います。

だいたい撮影したのはオートモードだった気がするので
極端な話をすれば、α7を使えばだれでも上のような写真をとれます。

撮影の腕はさておき、性能はすごくいいもので
これからレンズが出そろうのを期待してしまいます!

再三書いていますけど、本当に本体重量がすごく軽くて
今までD800を振り回していた身からすると
肩も腕もすごく楽になりましたし、
スマホ連携もずっと楽になってくれて
僕にとってはものすごくありがたい1台でした。

・すっごいきれいに写真を撮りたい
・撮影したものをすぐ人に見せたい(共有したい)
・暗いところでもきれいに撮りたい
・本体はある程度軽い方がいい


こういった方にはとても向いている機体だと思います!

フルサイズEマウントは新規立ち上げになるので
現状ではレンズが2本しかないので
もうちょっと待ってからでも遅くないかもですが、
来年の発売を予定していたツァイスの55mmなどが
年内前倒しになったりと、ソニーの本気が伝わってくるようで
これからもすごく楽しみなα7/7R。
しばらく僕の相棒になってくれそうです!


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