302 山に持って行った道具などを並べてみるのです(クッカー編)

お湯を沸かしたり、トマト焼いたり、です

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ぽちぽち書いてる外で寝る系エントリー、その3です。

■299 山に持って行った道具などを並べてみるのです(使わなかったもの編) | almostdead
■300 山に持って行った道具などを並べてみるのです(寝具編) | almostdead

今回はクッカー編です。
外をうろうろするとおなかがすくので
クッカーと食料はとても大事なものです。

クッカーに限った話ではないのですが
野外で寝るには、事前の準備がとても重要です。

特に食料に関しては、一度山の中に入ってしまうと
山小屋で食事提供でもない限り
「担いできたものだけしか食べられない」になります。

食べるものがなくなると死ぬので
一段と大切な要素です。

でも、食べ物って意外と重いですし
なるべくなら軽くすませたいです。

調理器具も合わせて軽量化できると
荷物が減ってとても楽なので
そういった方向性で荷物をそろえています。






クッカーは自作のアルコールストーブです

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調理器具です。




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展開するとこんな感じ。

■294 自作アルコールストーブ(コンロ)でコーヒーを飲むのです | almostdead

こちらで書いた自作ストーブを使用しています。

スノーピーク450には、スクリューコンテナ730mlがぴったりで
食器兼コンテナの役割を果たしています。

ただ、山に入ってみて思ったのですが、
コンテナを使って食事をすると
食器洗いが若干面倒くさいです。

蛇口と台所があるわけではないですから
少量の水とキッチンペーパーで拭き取る程度になりますし、
キッチンペーパー自体もゴミとして運ばなければいけません。

片付けをしているときに
「あ、だからみんな袋飯で済ますのか」と
なんだかすこし納得してしまいました。

実際、アルファ米を使って食事をしてみましたが
あの袋は丈夫で軽くてそこそこ温度も持ってくれるので
大変優秀な素材だと思います。
口がジッパーになっているので、食事が終わったら
そのまま閉じてしまって、また次はそのまま使ってしまえば
洗う手間も水も省けますから便利だなぁと思いました。
(夏場はこの使用法はおすすめできません)

以上の様な経験から、コンテナ使用をするなら
もうちょっと有効活用できるようになにか考えないと
もったいないような気がしています。
コンテナ自体は、食器としても容器としても
大変優れたものですから、もっと上手く使いたいです。






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クッカーセット一式は222g。
ここに必要分のアルコール燃料が入ります。

■301 蓋付きチタンマグが割と安かったので湯沸かしセットにしてみるのです(EPIチタンマグ カバーセット) | almostdead

このときに書きましたが、
重量面だけでいえば
やっぱりエスビットはかなり優秀です。

ただ、コスト面で言うと
小エスビットが1個27円。
アルコール燃料は30ccで約21円です。

山行時に記録を取ったところ
アルコール30ccで
「食事用お湯+フライパン使用+コーヒーお湯」
まで賄えました。

同じことをエスビットでやろうとすると
小4個ほどが必要になると思います。

ですので、燃費の面では
アルコールストーブの方が優れています。
(たぶん最強は卓上コンロ用ボンベです。焚き火は除きます)




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アルコール燃料はこんな感じで持ち運んでいます。
お医者さんが処方してくれる咳止めなんかの容器が
200ccなので、満タンいれて6、7回分程度。
そこそこ良い感じです。
日帰りなんかだと100ccくらいでも十分ですね。




炒め用フライパンです

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こちらはフライパンです。

「ミニトランギア」というセットの中から
フライパンと取っ手だけを使っています。






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取っ手はこんな感じで。




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フライパンを挟み込んで使います。




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この挟み込み、鍋を火から下ろす等の
短時間なら問題ないのですが
鍋を振りながら炒め続けるときなんかは
握り込んでいるのがすこしだるいです。

なので、針金でちょっと細工をしました。
これで握り続けるのが楽になりました。




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取っ手とフライパン合わせてやく92gです。

先述のとおり、このフライパンは
セットの中のものになっていて
単品での扱いはありません。

アルコールストーブを所有してない人であれば
ミニトランギアのセットは結構おすすめかもなのですけど、
このフライパンだけがほしい人にはあまりおすすめできません。

自分は所有していないのですが、キャプテンスタッグのフライパンも
同程度に軽量で使いやすいという話を聞きました。
安く入手できればこちらの方がいいかもしれません。








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僕の場合、基本的に食事はお湯で食べれるもので
十分な気がしています。
寒い中飲むコーンスープは家で飲むよりとてもおいしいです。

ですので、このフライパンは贅沢品ではあるのですけど
なんかミニトマトとか焼いて食うとすげーうめえのです。

「フライパン+燃料10cc弱で炒め物まで出来るのであれば…?」と考えると
そんなに悪い重さではない様な気もします。


こういった道具の取捨選択は
「行動になにを求めるか?」と置き換えれます。

目的も体力も人それぞれ千差万別ですから
自ずと出てくる答えも一人一人違います。

「そんなに削らなくてもいいんじゃない?」
「外でやるから楽しいんだよ」という意見もあれば
「不要ならすべて置いていくのもまた一興」的な考えもあるわけで、
それはそれですべての答えと行動がおもしろいです。

僕の場合は「必要に応じて使いこなせるのが大事」なので
とりあえず、手元にある道具は壊れるまでは
使っていきたいなと思っています。




フライパンとの入れ替え制?のギアです

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ユニフレームのミニロースターです。




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下網部の取っ手を展開して。




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上網部を合体固定。完成です。

こちらは見た目通りの網焼きで
ソーセージやパンなんかをあぶるのに適しています。

周りの針金はソーセージが落ちない様に工夫したものですが
まだ実験できていないので効果のほどはなんとも。
フライパンを入手してからすっかり出番が減ってしまいました。

性質上、脂を落としながら焼くものですから
テント内で使うには抵抗があり
そういった面でもフライパンの方が使いやすいのですが、
パンを焼きやすいのは断然こっちの方です。

食事の内容を豊かにしていくのであれば
こっちを持ち出しても良い様な気がしますし
「日帰りで贅沢しよう!」という場合なら
アルコールストーブでなくガスのものを選んで、
牛肉とか鶏肉とか持って行って
一人で焼き肉してもおもしろいです。




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重さは約135g。
フライパンよりは少し重いですが
「焼く」という選択肢には十分軽量だと思います。






スプーンとフォークです

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ライトマイファイヤーのチタニウムスポークです。




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スプーンとフォークのいいとこ取りみたいな商品ですが、
だいたいこの手のものはそこまで便利ではないです。
実際使ってみても、「便利?」と聞かれれば「そんなに…」と答えます。

なんだかんだで愛用しているのは
スプーンの状態で持った感じがそんなに悪くない点でしょうか。

ただ、スプーンを使った状態でフォークを使おうとすると
もれなくスプーンの汚れが手に付いてしまいます。
この辺が「便利といえない」部分です。




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チタン製のものは少し高めだったので
最初はプラスチック製のものを選んで使ってました。

半年くらい使ったところ、ある日突然
真ん中からバキッと折れて
フォークもボキボキに逝ってしまいました
プラ製には寿命があるようです。

同時期にフライパンも導入したので
チタン製のものを購入。
こちらは折れることもなく元気に活躍しています。




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重さは約20g。
フォーク部の先をテキトーに覆って収納しています。









水筒+浄水器です

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プラティパスの2Lです。

プラティパスはふにゃふにゃの水筒で、
とても強度があります。
水を消費すればだんだん薄くなって
嵩が減っていくのもこの手の水筒のいいところです。

僕個人の話でいえば、2Lあれば
「昼の行動+夜の食事+朝の食事」までは賄えます。
一応、行動中の水分補給に500mlのペットボトルも
携帯しているので2Lで困ったことはありません。






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似た様な製品にエバニューのものもあります。




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こちらは蓋が紛失しない様になっていたり
プラティパスに比べてすこし安いのもポイント。
どちらを選んでも間違いはないと思います。







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ソーヤーミニという浄水器です。




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同梱されているパックにその辺に流れてる水を汲み取り、
浄水器を装着、圧迫するときれいな水が出てきます。

このサイズでバクテリアや
微生物などの病原菌を排除できるので
結構便利に思えます。

目詰まりを起こしたら付属の注射器で逆噴射します。
これで何度でも使えます。




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差し込み口がペットボトルサイズなので
プラティパスにも対応しています。
大量に濾過したい場合はこちらの方を使って
エバニューの水筒に出せばよい、といった感じです。



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ツェルトのスタッフサックが余っていたので
こちらに放り込んでいます。
合計で96gです。

先日、友人と山歩きをした際に
僕は水を携帯していたのですが
友人がポカリしかもってきてなくて
カップラーメンを作るのに難儀しました。

近くに川が流れていたのですが、
鹿がいるのを見かけていたので
直接使うにはリスキーかなと思いました。
ソーヤーがあれば問題なかったのですが、
そういうときに限って家に置いてきていて
今度から何はなくとも持ち歩こう、と思いました。






携帯食料です

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食料はこんな感じのものを基本にしています。




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中身は以下を混ぜ合わせたものです。

・オートミール3
・クスクス4
・大豆ミート1
・コーンスープ1袋
・鶏ガラスープ少量
・塩こしょう少量


俗に言うハイカー飯ですね。
分量は好みで調整します。
オートミールを多めにすると粘りけがでてきます。
少なめにするとスープパスタっぽくなります。

コーンスープでなくても、わかめスープとかでもOKです。
その場合、スライス乾燥椎茸なんかを入れると
出汁が出ておいしいと聞きました。
(僕はキノコ苦手なので試してません)

これを混ぜ合わせたものをテキトーに食べたい分取り出して
1.5倍くらいのお湯で3分ほど戻すと食べれるようになります。
(水分量もお好みで)

僕の場合は、これだけだとすぐにおなかがすいてしまうので
別途ウィンナーやカルパスなどを持って行ってます。

クスクスやオートミールは好き嫌いが分かれるみたいですが
僕はこの組み合わせ、普通の生活でも食べてしまうくらい
気に入っています。

普段食べるときには、冷凍のブロッコリーやほうれん草を
一緒に入れてあげるとボリュームがでておいしいです。




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この食料のメリットはいくつかあります。

一つ目は、インスタント麺と同じように「お湯で処理できる」ということ。

煮込んだりしなくて済むので燃料の消費が比較的少量です。

二つ目は、「好みの量をつくれる」こと。

一つ目だけで言えば「リフィルの麺でいいじゃん」なのですが、
僕はカップラーメン1つ分だと全然足らないです。
なので、こちらのものを食べたいだけ袋から取り出して
お湯で戻すというのはとても僕的には使いやすいです。

他にも「重量的に優秀」だとか「ゴミがでない」とか
いろんな部分で気に入っています。
お口に合えばとても有力な食料だと思います。




クッカーとかのお話でした!

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というわけで、クッカー・食料なんかの話でした。

並べたものを見て分かるとおり
食事周りは「お湯を基本にした最低限」を基本にしています。

こうすることによって、重量面で余裕が生まれて
体力にあまり自信のない僕でも
そこそこの行動をとれるようになりました。

存外、お湯というのは大事なもので
「直接、熱を身体に取り入れる」ことができますから
こういった食事でも寒い中ではとてもおいしく感じますし
身体もあたたまります。
個人的にはとても気に入っています。

ここの装備が基礎にあれば
「んじゃちょっと贅沢してみよう」と思えば
アルコールをガスに変更したり
持って行く食料を贅沢してみたり
拡張するにはとても都合がいいです。

野外行動の楽しみ方はいろいろあります。
僕はこういった感じで行動しています。


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