登るのです
■291 宝満山に登って一泊してみたのです(前編) | almostdead
前回までのあらすじ。
「外で寝たいけど町中だと
お回りさんに声かけられるので山へ行こう」
世知辛い世の中です。
それはそれとして早速登って行きたいと思います。
目指す場所は「宝満山キャンプセンター」。
週末以外は無人の山小屋ですが
バイオトイレがあったりちょっと遠くに水場があったり
比較的安心度は高い場所になっています。
久しぶりに来てみると
いろいろきれいになっていたり
看板が増えてたりしました。
登山口にも看板が立てかけてあり
「ストック使う人は登山道保護のために
ゴムキャップ着用お願いします」と
注意書きがありました。
この辺、議論するわけではないのですが
「山で一番見るゴミはストックのキャップなので
自分はなるべく外して登ることにしています」という方も
いらっしゃったりするので、なかなか難しいですね。
僕はつけて登っています。
さて参ります。
最初はいいんだけど…
最初はとことこ、坂道や石段がテンポ良くあり
歩いていて楽しいです。
左右が土壁な登山道。
なんかそれっぽいですね。
この標識も前にはなかったかも。
管理されている方に感謝しながら登ります。
とことこ。
途中2度ほど道路を挟んで
登山道に戻るんですが、
ここに到達するといつも
「ここまで車で来れるんかい!」って
思っちゃう場所に到着しました。
ここまでだいたい30分です。
前編に書きましたが、車で来る場合は
こちらに駐車して登るといいと思います。
駐車スペースは3台くらいなので
やや賭みたいな場所ではあります。
ここからが本番です
さて、宝満山はここからが本番です。
以降はひたすら石段を登る作業が1時間半続きます。
自分はこの登山口からしか登ったことないのですが
別の登山口(昭和の森方面?)から登ると
比較的楽に山頂へ行くことが出来るそうです。
一度そちらからも行ってみたいな。
こんな道がひたすら続きます。
振り返ってみるとだいぶ日が傾いてました。
これは急がねば、と思うものの
なんだが身体の調子がおかしいです。
「んー初めて一人で山一泊だから緊張してるかな?」と
思っていたところ、割と体調が悪かったみたいで
あとでへたれ込むことになります。
一の鳥居です。
思わず「宜しくお願いします」と
お辞儀してしまいます。
ここにもストックのキャップについて注意喚起。
石段がメインの登山道なのでストックで削られると
消耗していきますから、たしかに宝満山では
キャップはつけた方がいいと思います。
さーがんばるぞー。
よいしょよいしょと30~40分登っていくと
標識とベンチが見えてきます。
水場兼休憩所に到着しました。
僕が宝満山を好きな理由は
水の入手が楽にできることもあります。
水って確保すると結構重いので
道中に補給できるならそれにこしたことはありません。
特に夏場はすごく汗をかくので
水場があるのはとてもありがたいです。
1泊するなら2Lくらいあった方がいいのですが
キャンプセンターからすこし離れたところに
別の水場があるのは前回見てきたので
とりあえずそこに行くまでの水を確保しました。
夏は1L弱くらいあった方がいいかもです。
このときの気温は8度くらい。
お見苦しい写真ですみません。
僕と言えばそんな気温でも
Tシャツ1枚で汗だくになっていました。
もともと、夏場に定食屋さんに入ると
汗の量をみておばちゃんが
「かわいそうに…」とティッシュを箱で
差し出してくるくらいの体質なので
冬でも汗かくかなぁと思っていたんですが
ちょっと自分が想定してるよりも
身体がひんやりする量を書いてました。
この時点でも「あれー?なんでじゃろ?」と不思議に思ってました。
ぜぇぜぇ言いながら写真をパシャリ。
このひしゃくも前回のときより新しくなってました。
さっきの水場でだいたい1/3くらいなのですが、
ちょっと行ったところで、ぜぇぜぇ呼吸が荒くなって
「あれ?なんか体調おかしい?」と
うすらぼんやり出発前のこと考えてみると
なんだか食欲なくて菓子パン一かけ食べたくらいで
ご飯を済ませていたのを思い出しました。
完璧にガス欠です。
ありゃー、と困りながら
出発前に買っておいた菓子パンを取り出してもぐもぐ。
なんだかあまり入らないですが
割と足下が暗くなってきてるので急ぎます。
休憩所2(勝手に呼称してます)に出ました。
このあたりで半分地点くらい?です。
救急箱がなんだかFPSチックです。
失礼してすこし中身をのぞかせていただきました。
水や湿布等が保管されています。
足をくじいた方などが利用できるよう
どなたかが寄贈されたみたいで
僕のなかでは毎回かわいい目印として
通過しています。
だいぶ高いところまで登ってきました。
暗いです。
暗くなってしまった!
休憩所2を30分ほど行くと
休憩所3にでます。
「吉田屋敷跡」という場所で6合目だそうです。
ちょっとこの辺でどうにも身体が
言うこときかなくなってきたので
一旦荷物を下ろして飯を補給しようとしました。
だいぶあたりも暗くなってきて
急ぎたかったのですが
「ごはん食べたらがんばれる。
急がば回れだー」と腰を下ろします。
買っておいたのはいいけど
なかなか食べる機会がなかった
α米の牛飯をもってきたので
それを食べてみようと思います。
が、お湯を沸かしはじめてから
説明書きの「お湯入れて15分で食べられる!」を読んで
白目をむきます。
そんなに待ってたら文字通り日が沈むよ!
ちなみにこれが今回のコンロ(ストーブ)です。
軽量小型でコップの中に入って便利なのです。
これについては別の機会に書こうと思います。
しょうがないので、沸いてしまったお湯を
牛飯の中に注ぎ込んで
手ぬぐいで適当にくるみ、先を急ぎます。
ハラヘッタ。
これを書いている今思い出したのですが
このとき、別に3分で食べれる飯を
あらかじめ用意してもって来てたので
切り替えてこっちを食えばよかったのに
なんで存在を忘れてた?しっかりして!
そうこうしてる間に
完全に日が沈みました。
山の夜は真っ暗です。
ヘッドライトを取り出して歩き続けます。
くらいよー。
途中でもやも出てきて
ライトが届きにくくなり
ちょっと焦りました。
一度来たことあるとはいえ
視界がないと全く地理感なくなりますね。
やっとキャンプセンター到着です
途中何度か立ち止まって
ぜーぜー喘ぎながら
どうにかキャンプセンターまで着きました。
途中、この日最後に下山してた方と挨拶して
「先に2人組のひとたちが登ってたよ」と
教えてもらっていたひとたちが
すでに楽しんでる様子でした。
軽く挨拶をすると
「一人で来たんですか!?ストイックですね!」
と言われしどろもどろで
「あ、いえ友達がいないだけです」と
返してしまったのですが
今でもあの返答でよかったか気になっています。
挨拶もそこそこに
とりあえず寝る場所を確保します。
明かりがヘッドライトのみの状況ですが
なんとかなりそうです。
ツェルト、練習しててよかったぁ。
明かりがないのでこんな写真ですが
しっかり設営できました。
ぜーぜーいいながら
テントにころがり込みます。
何か飲んで身体をたためるため
お湯を沸かし、牛飯を取り出しました。
しっかり戻っていました。
ガツガツ食べるぞ!…と行きたいところだったのですが
なんだか気持ちが若干悪くなってて上手くはいりません。
とりあえず、半分ほど食べてお湯っぽいものを飲んで
寝袋の中に入り込みました。
外ではくだんの二人組の方が楽しそうにお酒を飲んでいます。
耳栓をしてすこし目を閉じます。
2時間ほどうとうとして起き上がりました。
残っていた牛飯を食べてやや回復。
「なるほど、α米って確かにちょっとぼそぼそしてるというか
なんか芯の残った焚き損ないみたいな味がするなぁ」と
評判通りの味をぼんやり記憶しました。
まずいというわけではありませんが、
好き嫌いはあるかもしれない、という味です。
なにか一工夫するとおいしくなるのかな?
ちなみに牛飯は340円くらいだった気がします。
山の上で食べれるなら割と安い値段かも。
結構ボリュームあってよかったです。
ツェルトから出てみると
お二人さんが山頂へ行ってたみたいで
「どうでしたかー?」と様子を聞いてみました。
「曇り空でしたが夜景は見えました。
あと、とにかく寒いです」とのこと。
僕は高いところが苦手なので
山頂はパスしようかと思っていたのですが
すこし回復したので向かってみることに。
したのですが、途中で道を間違えて軽く迷いそうになりました。
「ん?この道来たことないぞ?」と思った時点で
素早く引き返しました。
やっぱり高いところは苦手です。
写真は木の隙間から見えた夜景。
どうも縦走路のほうの道に入り込んだみたいです。
キャンプセンターの山小屋ものぞいてみました。
暗くて写真は撮れませんでしたが
こちらでも寝泊まり出来るよう
寝袋毛布が用意されてるようです。
たしか宿泊する場合は500円を
箱に入れておく仕組み。
テントとか担ぎ上げるのが面倒であれば
こちらを利用するのもいいかもですね。
山小屋の温度は8度。
だいたい外も同じ気温です。
体感的にはまだまだ余裕がありました。
前にキャンプしたときに
-1度まで下がったので
これくらいならまだまだ楽しめます。
うろうろしたら少し食欲も戻ってきたので
もって来たものを焼いてみます。
プチトマトとウィンナーです。
最近プチトマトを焼いて食べるのが流行っていて
ザックに冷蔵庫で余ってたプチトマトを入れてきました。
焼くと甘みが出てきて酸味と程よく混ざるので
体調の悪い身体にも入ってきやすいです。
ちょっと重くなりますけど
正直、これはもって来て正解でした。
牛飯の袋はお湯入れても大丈夫なので再利用して
先述の「3分飯」を適量入れてお湯でもどしました。
コンポタ味なので焼いたウィンナーを入れると
とてもジャンキーでおいしい!
ぺろっと食べてしまいました。元気!
そんなに元気ではなかったです。
この時点で午後9時前後。
もうやることがなくなったので
艦これをやって眠くなるのを待ちます。
ウィークリーが進みました。
うとうとしてると、二人組の方に一人増員が。
え!?夜山登ってきたの!?
そんなこんなでぼんやり眠ります。
てーれーれーれー てってってー
おはようございます。
レンズが曇ってどうしようもありません。
気温は3度くらい。
そこそこ寒いですが
無茶さむ!ってほどではありませんでした。
装備をしっかりしてきててよかったです。
使う本人もしっかりしたいです。
さてさて、何はともあれ朝ご飯。
メニューは昨日と同じものです。
牛飯袋も再利用。
よくよく考えてみれば
これ捨てずに洗って保存しておけば
軽量耐熱容器として使い勝手よかった気がします。
次買う機会があればそうしよう。
と、外から話し声が。
2人組+1にもう一人参加!?
すごい!
軽く朝の挨拶をしたところ
4人で縦走路を行くそう。
もうテントもたたんで移動するところでした。
いってらっしゃいーと声をかけて
僕も撤収作業にはいります。
レンズが回復したのでぱしゃり。
テント内はこんな感じでした。
だいぶ散らかってます。
そろそろちゃんとしたスタッフバッグが必要かもです。
設営したのはこんな場所でした。
木を使ってたてたので
余ったストックはサイドリフターに。
分割してつかいました。
結果としてはここまでテンションかけなくてもいいかな?という感じ。
たしかにサイドには空間とれるんですけど
天井が下がりすぎて頭が当たって狭くなりました。
もっと軽く横を確保するくらいか、
思い切ってフロアレスなかんじで
天井を高く取る方がいいかもしれません。
この辺はまだまだ自分なりの使い方を
勉強していかなければいけないですね。
テキトーにザックへ荷物を詰め込んで
下山します。
やはり身体が本調子ではないようで
下りでもスタミナが持ちません。
急いで下ることもないので
ぽてぽて下っていきました。
途中、通りすがりの方に
「そんな降り方してると膝痛めるよ」と
親切にいろいろ教えてもらいました。
つま先から着地して、同時にストックを突くといいそうです。
僕は運動も得意ではないので
こうやって教えてもらえると
すごく助かります。
その方は下山したかと思ったら
もう一回のぼり始めていました。
すごい!!
山登りはすれ違う人たちが挨拶返してくれたり
気さくに声をかけてくださったりして、
そういうところも魅力なんだと思います。
そんなこんなでスタート地点に戻ってきました。
やはりというかなんというか、
登りよりも大量に汗をかいてしまい
Tシャツがぐしょぐしょになってしまいました。
気温が気温なので、バス停で待っていると
完璧に身体を冷やしてしまうので
どたばた脱皮。
汗の管理も今後の課題になりそうです。
帰宅途中に田舎屋でチキン南蛮をいただきました。
腹ぺこだったけどおなかぱんぱんになりました!
宝満山でした!
というわけで、宝満山でした!
やはり道具を背中に詰め込んで
夜を越えてみるといろいろ勉強になります。
正直、体調もあまりよくなかったですし
一人で寂しく艦これしてるだけだったので
充実してた、とは言いがたかったですけど
行ってみて良かったと思いました。
本当は若杉山まで縦走して
温泉入って帰ってくる、までやりたかったのですが
今回はこれでも十分得るものがあったので満足です。
次は余計な道具をもっと削っていきます。
ベランダでテストだ!
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