294 自作アルコールストーブ(コンロ)でコーヒーを飲むのです

コンロはいろいろあるけれど…

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山で一泊した際に、お湯を沸かしたり
ウィンナー炒めたりするのに使ったのは
アルコールストーブという種類のコンロでした。

主に、野外で使う火には、ガスストーブ、
アルコールストーブ、エスビット、
そしてたき火、みたいなものがあります。

たき火に関してはライター的なものと
技術があれば、燃料は現地で調達できて
重さ0みたいな感じですが
だいたいの山ではたき火が禁止されています。
ですので、ちょっとこの話では無視します。

重量としては一般的に
ガスストーブ>アルコールストーブ>エスビット
といったところで、アルコールストーブは
重さの点で若干優位性があります。

ただ、火力や耐風性に関しては
やっぱりガスの方がすぐれています。

前回登った山では、あまり風が吹かないことが分かっていて
僕一人だけのご飯を賄えればいいということで
自作のアルコールストーブをもっていきました。

■292 宝満山に登って一泊してみたのです(後編) | almostdead

今回は「こんな感じで使ってるよー」というお話です。








材料はスチール缶

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自作ストーブの材料は
こういうサイズのスチール缶です。
これを切り詰めて、接着して
中身を詰めて完成です。

普通のアルミ缶なんかで作る手段もあるのですけど
このストーブはいろいろメリットがあって
結局こっちを作って使っています。
後述します。




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一般的な、市販されているアルコールストーブはこんな感じです。

今回の自作ストーブと比較したときに
・重さ
・燃焼
・転倒
・消化(燃料保存)

と、いう点で自作の方が優れています。

耐久性としてはやはり市販品の方が
高いと思うのですけど
自作ストーブも1年つかっていますが
壊れるという概念が存在しないような感じなので
事故ってつぶさない限りはどちらも
長く使えるかと思います。

劣っている点は、未だに思いつかないです。
自作しなきゃいけないってことくらいでしょうか?




こんな構造です

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中身はこんな感じです。




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これが芯です。

「カーボンフェルト」という素材を
くるくる巻いて、エナメル線で
テキトーに止めています。

針金は、出っ張り調節具。
芯を引っ張り出すと火力が強くなります。

ただ、その分燃料を使いますから
あまり火力を強めることはないです。

カーボンフェルトはもともと
溶接の火花なんかを受けるためのシートとして使われています。
これをストーブに転用しようと考えた先達が
こういったストーブの形式に洗練していったみたいで
僕もそれに倣わせていただいてます。

最近ではオーディオの吸音材としても
使われている方がいるみたいで
すっごい万能素材だなぁと思います。

瞬間耐熱は1300度ほど、
連続使用は250度ほどとのことで、
アルコールストーブの炎であれば
耐久出来るみたいです。

炎にも耐えますから
これを風防代わりにつかう方もいて
自分もちょっと試してみるかなぁと
勉強しているところです。


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アルストには五徳が必要なので…

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百均素材でこんなのを自作しました。




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五徳です。




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ストーブが乗ります。
これで上になにかのせることができます。

この五徳は、百均のバーベキュー串3本セットの先を切って
ペンチでぐにぐに曲げてつくりました。
固定具にネジを使っています。

このサイズのネジがなかなか見当たらず
ホームセンターを3,4件回りましたが
結局博多の東急ハンズまで行くことになりました。
値段は3個セットくらいで200円くらい?
価格は安いですけど入手難易度がちょっと高かったです。

他にもアルミ棒を使った五徳なんかを
自作したりもしましたが
組み立てに時間がかかったりするので
結局こちらを利便よく使っています。




コップは鍋です

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コップです。
スノーピークのチタンマグ450です。



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取っ手にはシリコンチューブを
自分でつけました。

チタンマグはコップでもあり
お湯を沸かしたり、ラーメンをゆでる鍋でもあり
直接火にかけていろんな使い方をします。

ですから、取っ手の部分が熱くなってもてないと
いろいろ支障をきたすので
シリコンチューブをつけています。

人によっては取っ手をもいでしまって
カーボンフェルトでつまんだりするそう。
カーボンフェルトはやっぱり万能です。

スノーピークのチタンマグは
値段と容量のバランスがいい気がします。
形状や材質は好みがでますけど、
カップヌードルのリフィルなんかを
入れて食べる際には450ccがギリギリです。
ですので、この辺を目安に
シェラカップやアルミ材質のものを
選んでみるのもいいかもしれません。

シリコンチューブも近所に売ってなくて
結局通販でかったのですが
送料がかかるところが多くて
「本体は安いのに送料が高い」ジレンマに
悩まされ続けています。
最近使い切ってしまったので
また頼まないとなぁ、でも送料がなぁと
カートに入れっぱなしになっています。


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お湯を沸かします

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五徳にセットしたところで
アルコール燃料を注ぎます。




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着火。




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ちょっとわかりづらいですが
火が出ています。

市販のアルコールストーブは
本体が暖まるまでは火の勢いが緩やかで
暖まりきると本燃焼に入ります。
ここまでの時間が、気温によりますが
だいたい1分くらいかかります。

カーボンフェルトは生地にアルコールが
染み込んでいるので
着火したらすぐ燃え上がります。
この辺も、市販品と比べた時の優位点です。

あと、フェルトに染み込んでいるので
もし転倒させたときも
アルコールが飛び散って
火の海になる心配が比較的低いです。
市販のはただアルコールが注がれているだけですので
倒してしまうと大惨事になったりする可能性があります。

一度自作ストーブを机の上で倒してしまったのですが
燃料が出てくることはありませんでした。
が、起こすのに難儀してしまったので
それ以降テーブルの上で使うときは
写真のようにお盆がわりの
金属バットの上でやることにしています。




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水をいれたコップを乗せます。




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アルミ箔で蓋と風防です。

蓋はチタンのなにかがほしいのですけど
買うとチタンマグと同じくらい値段しますので
貧乏くさいですがこれで十分機能は果たします。

風防は家庭用コンロの油飛び防止のあれを
ちっちゃくはさみで切ったものです。
普通のアルミ箔よりも厚手で風防にはむいています。

余談ですがアルコールストーブには
カルデラコーンというシステムがあります。

■Trail Designs カルデラコーン, カルデラサイドワインダー

五徳と風防を一体化した筒のようなものに
鍋をはめ込んで、熱効率を上げる、という発想の製品です。

野外では燃料に限りがありますから
熱効率を上げるのはとても重要なことだと思います。

が、いかんせんお値段がちょっと張りますから
興味はあるのですけどなかなか手がでません。
いつか使えたらいいなぁと夢見ています。




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しばらく待ちます。




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ちょっとすると
「ジジ…ボッ…ジジジ…」という音がしました。
燃料切れです。投入する量を読み間違えたようです。

この自作ストーブは蓋付きになっていて
ある程度密封できますから
燃料は多めに入れて、お湯が沸いたら蓋で消化。
ストーブの熱が取れたら蓋をきつく閉めれば
そのまま次使うときまで燃料が保存できます。
これも市販品のストーブよりも優れた点です。

ただ、閉め方によってはたまに燃料が
蒸発していたりすることがあるので
僕はなるべく適量を投入することにしていますが
水温気温で必要量が変わるので
未だに慣れきってはいないです。

今回は100度のお湯が必要なわけではないので
このまま使います。
お湯は80度くらいでしょうか?
考え方を変えると、燃料も節約できるし
必要なければ沸騰自体に
こだわらなくてもいいかもですね。




スティックタイプは便利なのです

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近所のスーパーで特売してたスティックコーヒーです。



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ざー。




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まぜまぜ。

スプーンはつかわんです。




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貧乏アイテム「百均アルミシートのコゼー」。

百均のキッチン用品コーナーなんかにある
アルミシートをチョキチョキ切って
コップを覆うコゼーを使っています。

チタンマグは金属なので
熱くなりますし冷めやすいので
これで保温して手で持てるようにしてます。

見た目は貧乏くさいですけど
保温の点ではなかなか優れていて
コーヒーを飲みきるまでしっかり熱々キープしてくれます。

先日の山泊でも朝3度まで下がりましたが
これであったかコーヒータイムを過ごせました。




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貧乏アイテム・「アルミ蓋」。

沸かすときはもちろん、
飲むときにも保温に使えて便利です。
蓋があるのとないのとでは
熱の逃げ方が違いますね。




アルコールストーブの話でした!

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というわけで、アルコールストーブの話でした。

「自作アルコールストーブは
空き缶使うからただみたいなもの」というのは
アルミ缶の場合はそうかもしれないのですが
今回みたいなものだとそこそこ材料費がかかることがわかりました。

しかしながら比較的軽量で扱いやすく
マグに収まるほどコンパクトな一式は
なかなか満足度の高いものでした。

「これをつかってなにが調理できるか?
なにを食べたいか?他に必要なものは?」
とか、いろいろ考える基礎的なアイテムなので
ここからどうしたらよりよく行動できるか
半年分たまったジャンプを読みながら
考えていこうと思います。

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