258 今年じゃなくなったけどカメラは買ってよかったと思うのです。

後半はカメラの話です。
さて、「主に使用頻度であげていく」といった感じの
今年買ってよかったものまとめ。
年をまたいでしまいましたが、もう少し書いていこうと思います。

前半では主に家電系の話になっていましたが
後半はカメラの話がメインになりそうです。



カメラはベストバイじゃないけれど…

なんだかんだで2013年は
カメラをよく触った1年でした。

いろいろ思うところがあったのですが、
「やっぱり一度はちゃんと勉強しておかねばなるまい」と
腹をくくって飛び込んでみたフルサイズ。
結果的にはすごくおもしろかったですし、
前半にも書いた「リセールスバリュー」ということを
すごく考えさせられる機会だったと思います。

写真左はレビューでも書いたソニーのα7。
右はレビューは書けなかったのですが
ニコンのD800という機種です。


■250 福岡で開催されたソニーのα7/7Rの特別体験会に行ってきたのです。 | almostdead
■251 【レビュー】 SONYのフルサイズ機「α7」が届いたのです(開梱編)。 | almostdead
■254 【レビュー】 SONYのフルサイズ機「α7」が届いたのです(使ってみた編)。 | almostdead

■248 【レビュー】ソニーのミラーレス、「NEX-5R」をじっくり使ってみたのです。(前編) | almostdead
■249 【レビュー】ソニーのミラーレス、「NEX-5R」をじっくり使ってみたのです。(後編) | almostdead

■175 【レビュー】 SONYのミラーレス一眼「NEX-5」を購入したのです。(前編) | almostdead
■176 【レビュー】 SONYのミラーレス一眼「NEX-5」を購入したのです。(後編) | almostdead

■166 カメラの設定について、過去の自分に教えたかったことをまとめたのです。 | almostdead

■133 【レビュー】OLYMPUS PEN mini E-PM1をじっくり使ったのです。 | almostdead


ざっくりカメラのエントリーの一覧です。

そもそも「カメラをちゃんとしよう」と思い始めたのは
安くなってきた「E-PM1」を触ってからでした。

そのときは「カメラって高いなぁ…iPhoneでいいじゃん」って
思っていたのですが、正直いって今でもその気持ちは変わりません。

「じゃあカメラ触ってみて後悔してるの?」
って聞かれると、存外そうでもなくって
なかなか一言では説明がしづらい感じです。
せっかくのまとめエントリーなので
今回は一言ではなく、だらーっと書いてみようと思います。



「説明するために画像が必要」
すっごい極端な話をすると、
こうやってブログを書いていなければ
カメラを触ることは確実になかったと思います。

僕の場合ですと「写真を撮る楽しみ」というのは
そこまで重要ではなくて、
「人に説明する時に画像があると便利」
という部分の方がすごく大きいです。

なんか自分でもよくわからないんですけど
いいものに出会ったりすると
「これのここがいいんだよー!!」と
すごく力説したくなってしまう癖があるみたいで
そこが転じて「きちんと伝えたい」だとか
「相手がわかりやすいようにいろいろしたい」だとか
そういった欲求があったりなかったりしています。

たとえば、旅の道中にあったことや、
買ってよかった便利な製品を説明するときに
どうしても言葉だけでは足らない部分があったりして
そういったときに写真や動画などが必要だなぁと思ってしまいます。
(本当は実物や現場が取り出せればいいんですけど)

そこで必要になってくるのが「カメラ」なんですけど
カメラって意外と持ち運ばないんですよね。
でもiPhoneやスマホならいつでもポケットに入れていて
そちらの方で写真が撮れてしまいますし、
カメラで画像を確認するよりも
スマホで確認した方が管理がしやすかったりします。
ですので、先述の通り「iPhoneで十分」って意見は
今でもそんなに変わっていない感じです。



じゃあなんでカメラが必要なの?
カメラを扱うのに最大の欠点は
先ほどの通り「持ち運ばない」ということ。
だって重いもん。

対して、iPhoneやスマホは先ほど書いたとおり
だいたいポケットに入れて持ち歩いていますから
突然訪れるシャッターチャンスなどにも
きちんと対応出来てしまうわけです。

カメラは、極端な書き方をすると
「シャッターチャンスを捕らえられなければ意味がない代物」
だと、僕は思っています。
言い方を変えると「いつでも肌身離さず持っておくべき」
というのがカメラに求められる部分でもあるわけです。

その点だけで語ろうとすると
やっぱり「スマホ最強説」になっちゃって
ともすれば「カメラ不要論」に行き着いてしまいます。
けど、カメラはやっぱり必要なのじゃぜ!





極端な例でいうと、こういった超広角域は
スマホでは絶対にとれないんです。
これが僕の中ではカメラを持つ理由になっています。






スマホやiPhoneなら、さっきの例でいうと
「買ってよかった便利なもの」までなら
十二分に撮影をまかなうことが出来ます。
基本的にこのブログでレビューしているものの写真は
iPhoneで撮影していたりして、すごく便利に使ってます。

ただ、もう一つの例でいうと
「現場の写真」みたいなものは
iPhoneではすごくまかないにくいのです。






たとえば「山に行ってきたよ!」って
言葉で説明すると「ふん、山いったのね」で
終わるんですけど、こういった写真を合わせて出すと
「どこ行ってきたの!?」って反応されたりします。
そうやって食いついてもらえれば
すこし説明もしやすくなったりします。
その「すこし」って部分だけでも
重いカメラを持ち運ぶ価値があると僕は思います。






あと、部屋の写真とかで壁ぎりぎりまで寄っても
全体をとるのとか難しかったりするときにも
超広角ってすごく便利です。
この写真は、後ろに船から下りるお客さんが
すっごいひしめき合っていて
これ以上下がれない状態で撮ったのですけど
わりと視界に入っている全体を撮影できたりしました。

「自分の立っている場所の説明」なんかは
割と難しかったりするので、こういった機材は本当に助かります。



「超広角と望遠」ってほんとに大事!


蓮の花は池の上に浮いているので
やっぱりiPhoneで撮るのは難しいです。
こういうときは望遠が活躍してくれて、
これもまたiPhoneでは撮りづらい素材です。






花畑の入り込めないところを切り取ったりだとか。






圧縮効果で遊んだりだとか、
そういった使い方が出来るのは
レンズ交換式ならではかな?と思います。






反面、こういった写真は割とiPhoneでも
まかなえてしまうので、
やっぱりカメラを使う理由を考えると
「自分の立ち位置からの視界を収めたいとき」や
「手の届かない範囲を詳しく見たいとき」など
画像の器用さ的なものを求めるのに
抜群の威力があるなと思います。

そんな感じで、僕の場合は
「iPhoneの便利さ+カメラの器用さ」
といった組み合わせがすごくいいみたい。

カメラ単体ではデータを扱うことは出来ません。
iPhoneだけでは足りない部分があります。
なので、カメラとiPhoneをWi-Fiなどで
上手に連携させてあげると
ものすごく足回りのよいシステムになる、という印象です。




カメラが外に連れて行ってくれる
もう一つ、僕の中でカメラを持ってみてよかったと思うことに
「被写体を探してうろうろするようになる」ということがありました。

せっかく買ったものですからどこかしらで使いたいわけです。
部屋の中だけではすぐに飽きてしまいますから、
「じゃあこれを持ってどっかきれいなものを探しに行こう」とか
いろいろ考えちゃったりします。

夏頃には蓮の花を見に早朝から電車に乗って
一人で街のはずれまで散歩しにいって
汗だくで帰ってきたりもしました。
今までではおおよそ思いつかなかったような
行動もとってしまうあたり、カメラの恐ろしいところだと思います。

僕みたいな出不精の人間でも
なにかしら面白いことを家の外に求めるようになるのは
iPhoneではあまり考えなかったことかもしれません。

カメラだけの話ではなく、
たとえば高性能で軽量なノートPCを買ったとすると
出先でちょちょっと仕事をしたりだとか
今まで机に縛られていた範囲からすこしだけ
行動が変わっていったりします。

デバイスによって自分の行動範囲が変わるのは
存外面白かったりしますし、
そういったことを求めて新しいデバイスに触れるという
側面もあったりすると思います。

きれいな画像を作ることが出来るのがカメラの性能なら
それを持ち運んで遊べる付加価値はなかなかお得感があり
僕にはとても楽しいデバイスになってくれました。




でもやっぱ重いわ


でもやっぱり重いです。カメラ。

α7の時にも書いたんですけど
D800+28-300mmの組み合わせは2キロ近くになります。

冒頭にも書きましたが、
もうこのカメラは手放しています。
売却した理由の一つに
「1日振り回していて首肩を痛めた」
ということがありました。

デジイチはレンズが交換できる反面、
当たり前の話ですが、交換するレンズも一緒に
持ち歩いたりするわけです。

必要なレンズを鞄に詰め込むと
その他の機材と併せてなんだかんだで
5kg近い重量になったりすることもあります。

これをボディバッグで肩から提げていると
まぁ昼過ぎ頃にはへとへとになりますし
翌朝は「なんか肩に違和感がある」となります。
繰り返していたところ鎖骨のあたりに
鋭い痛みが走るようになってしまって
どうにもならなくなってしまいました。

そんなことがあったりして
「軽いカメラを…軽くて高性能なやつを…」と
α7に飛びつきました。
実際このカメラ、前に書いたレビューの通りすごくいいです。
ただ、D800+28-300mmは売却した今でも
便利ズームを基軸とした構成なら
最強に近いシステムだったなぁと
ぼんやり思ってしまいます。

持ち運ぶことと重さの関係は
カメラだけでなく、いろんなところで
最大公約数を自分で探し出すことが必要になり
そういった意味ではD800を使えたのは
貴重な情報を得る機会でした。



なんかだらだらと書いてしまいましたけど
結局のところ、カメラは食洗機ほど便利ではないです。

当たり前の話ですが、いくらきれいに写真を撮ろうが
カメラはカメラなので用途は限られます。
そういった意味では全くベストバイではないのですが、
僕の中では「説明するのに便利!」「なんだかんだで外に出る」
「デバイスの勉強になる」という部分ですごく役に立ってくれました。

特に「デバイスとしてのカメラ」を考えていくと
「一瞬で15MBの画像データを生成するマシン」として見たときに
そのでかい画像をスムーズに表示できるタブレットないしPCを
どう用意したものか、そのデータをどう扱って
どういった形でだれと共有していくの?だとか、
いろんなことを組み立て直さないといけなくなったりして
とても刺激的で面白みのあるデバイスです。

と、こうやって書けば書くほど
用途として普通のひとにはおすすめしづらくなっていくのですけど
・人に何か説明することがある
・なんか手ぶらで外に出るのがもったいない
・タブレット買ったけどうまく使えていない
・ブログやってる

こういった方にはちょっとおすすめしたくなったりします。

「α7いいよ!レンズないから今買うべきじゃないけど!」
と、おすすめしたいけど出来ない事情も含めて
フルサイズ機はすごくおすすめなんですけど
早くツァイスのF4超広角きてくれー!!と言ったところです。

ほんとにカメラに関しては
話すことが尽きない感じです。
なんだかんだ書きましたけど
2013年で買ったものの中で
「買ってよかったー」と思えるデバイスの
ひとつにはなっていると思います。



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