115 パナソニックの食洗機「NP-TCB1-W」レビュー

115 パナソニックの食洗機「NP-TCB1-W」レビュー



念願のこれを買いました!





ぱか!
食洗機です!

前の家から引っ越すときに「すぐに食洗機買ってやる…」と
野望を抱きつつ前の家よりも築年数が25年ほど古くなった
新居に転がり込んだのですが、なんだかんだで
エアコンすら買えていませんでした。

1年半ほど経って、すこし落ち着いてきたので
改めて食洗機のことを調べてみたところ
一人用サイズのものがお手頃な価格で出ているのを発見。
勢いで購入を決めました。

■価格.com – パナソニック プチ食洗
NP-TCB1-W [ホワイト] 価格比較


価格は27800円+振込手数料(送料無料)でした。

購入を決めた大きな理由としては
「腰痛」があります。
僕は割とがっつりした腰痛持ちで
一時期は起き上がれなくなるほど悪化、
今もベッドから起きる際や、たまに椅子から立ち上がるときにも
強い痛みが走ることがあります。

そして、そこに「台所の高さが低い」という物理的な問題がそびえ立ち、
これがてきめんり腰にも悪く、食器洗いが文字通り苦痛になっていました。

築年数が古い建物だと、キッチンも女性向けに
低めの高さに作ってあって
前の家よりもさら使いづらくなってしまった挙げ句、
蛇口も変な形で、妙に身体を前に倒して
腰を落とさないと食器を洗えないというおもしろ具合。
笑ってもいられない環境になってしまって
最近は料理もあまりしなくなってしまいました。

家事は毎日のことですから
「いい加減、この状況をなんとかせねば…」と
食洗機のことを思い出し、調べ回りました。

最近では小さいタイプのものが出ていること知り、
そこでこの「NP-TCB1-W」という機種を発見。

価格も3万円を切っていたので
でええい!と購入してみた、という経緯になります。

購入前の下調べが完璧ではなかったものの、
結果的に何とか全部の作業を自分でこなせたので
工事費もかからず、材料費も抑えることができました。

あとで詳しく書きますが、合計金額は29000円程度で
導入が出来たことになります。


まず、結論から書きます。
導入してすごくよかったです!

しかしながら、使い方にクセがあり
「みんな使おうよー!」とは
なかなか言いづらい部分があります。
ですので、そのへんを詳しくレビューしていきたいと思います。






早速中身を見ていきます。
梱包は先ほどの写真のとおり、段ボールの箱です。
その箱の紐を切ると、上が丸ごと外れて中身がでてくるという簡単開封。
食洗機自体が少し大きめなので
箱から持ち上げないで済むのは助かります。

運送用に固定されたシールをベリベリっと剥がしていくと
扉が開くようになります。

中には写真の通り食洗機に必要な部品が
すべて収納されているという形。
箱の外には全く部品はありません。






中身。






給水用のホースに、排水用ホースと固定具。
傾き調整用のゴム足、それに試供品の洗剤が入っています。

食洗機は専用の洗剤を使用します。
手洗い用のものだと、泡が立ちすぎて
すすぎが上手くいかないみたい。

■Amazon.co.jp: ジョイ ジェルタブ 21P 350g: ヘルス&ビューティー

洗剤は400~600円くらいで
この辺はランニングコストに関わってくるので
使い慣れてきたらもう少し調べてみようと思います。






では、設置を進めます。

「ビルドインタイプじゃないし
がんばれば自分でも設置できるんじゃね?」と
甘く考えていた部分もあるのですが、
結果的にみるとなんとかなりました。
ですが、配水周りにすこし不備?が残るので
この辺は参考程度にお願いします。

まずは背面にある「給水口」と「配水口」に
ホースを接続していきます。

給水の方は、手でひねるタイプのプラスチックナット。
ホースが固いので取り回しながらの固定に
若干力がいりました。

廃水口の方はぐぐっとホースを押し込んで
金具で固定する簡単仕様。
給水は水圧の関係がありますが、
廃水は流すだけなので固定もゆるめです。






ホースを前面に回してきます。






廃水ホースの方は
キッチンの下の方に吸盤で固定。
洗い終わった水がじゃばーっと出てきます。

「ホースが長い場合はテキトーに切ってね」と
説明書に書いてあったのですが
特に長いままでも問題なさそうなので
そのまま使っています。






さて、ここからが問題です。

食洗機の設置には大きく2つの作業があります。
一つは「本体自体の設置」。
こちらは今終わりました。

もう一つは「給水の確保」。
要は水道管いじって食洗機に水を供給しないといけないわけです。

普通、食洗機を購入する際には
工事を業者にお願いする形が一般的だと思います。
だいたい工事の費用は「1万円~+部品代」。

部品代というのは「蛇口付けるアタッチメント」のことで
分岐水栓というのですが、こちらがだいたい6000~12000円。

いろいろ自分で調べてみたところ
うちの蛇口の形状だと6000円くらいするものが
別途必要になるみたいでした。

■正しく選ぶために1 | 分岐水栓ガイド | Panasonic


お店によっては「部品代だけで工事費は無料だよ!」というところもあります。

■食器洗い乾燥機 ご購入の前に - ビックカメラ.com

僕の場合は「工事で人を部屋に上げるのもいやだし、
部品代も結構するから、自力でなんとかしよう」と
いろいろ調べてみることにしました。

よくよく見ると、食洗機の給水ホースはどこかで見たことのある形状で
「あ、これ洗濯機の給水と同じ形じゃないか?」と頭の上に電球がピコン!

「ということは、蛇口に洗濯機用のアタッチメントを付ければ
そのまま使えるってことだな」と悪知恵を働かせた、までは良かったのですが
僕の家の蛇口は良くある形ではなく、ネジ式の形状になっていて
それにあうアタッチメントがなかなか見つからず右往左往。
いろいろ調べ回って、以下の製品を見つけました。





■Amazon.co.jp: タカギ 泡沫蛇口用ニップル G063: DIY・工具

ネジ式の接続器具で、径がばっちりうちの蛇口に合うものです!

ただ、この製品は「ホース接続用」となっていて
食洗機用ではありません。
ですからこのくだり関しては
あまり参考になさらず、
使用する際は自己責任でお願いします。

僕自身も戦々恐々としながらの使用になっていますが
価格が900円と格安ですし、レビューを見る限り
同じ使い方をしている人もいらっしゃるみたいで
とりあえずはこれで行くことにしました。
設置も蛇口にネジネジするだけの簡単さ。

TOTO、INAX、KVK等のメーカーに対応していて
内ネジ用のアタッチメントにも対応しています。
直径は22mm。内ネジは23mmと24mmです。

蛇口の形状はご家庭でそれぞれ違うので
たとえば■丸蛇口など、割とよく見る形状の蛇口であれば
百均の掃除コーナーなんかにも
アタッチメントが売ってあったりします。

上記の通り、専用の分岐水栓は
6000円以上しますから
この製品は魅力的に映ってしまいます。


ただ、きちんと対応した製品ではないので
不具合があった際を考えるとオススメは出来ません。
僕が長期間使ってみて、何か不具合が出たら
またブログでお知らせしようとおもうので
その時は「あちゃー…」と思っていただければ幸いです。






というわけで、固くネジネジ。
ぴったりはまりました。






ドッキング!

水漏れがこわいので
ゆっくり蛇口を開いてみたところ
一切水漏れもなく流れてくれている様子!
やったー!これで5000円くらい浮いたぞー!

でも、これはあくまでホース用なので
破損の恐れがある点、
蛇口を直接使っているので
食洗機を使っている間は
台所の蛇口が使えなくなるという点があります。

やっている間は楽しかったのですが、
細かい部分で不便が生じてしまうので、
素直に工事を頼んだ方が…?と
今になって冷静な考えがよぎります。

参考までに書いていますが、水回りのことなので
自信の無い方はけして真似されないでくださいね!






というわけで、設置が完了しました。
やったー!!

本体の大きさは
「奥行きは電子レンジと一緒。高さは電子レンジの1.5倍」
といったかんじです。

中身が空洞なので見た目よりも重くなく、
こちらも電子レンジの1.5倍といったところ。

なので、高さに余裕があるのであれば
「電子レンジが置ける場所には設置できる」という点、
ある程度の目安になるのではないでしょうか。

個人的には「食器カゴを兼ねると考えれば
かなり小さいサイズ」だと思っています。






では、早速使っていきましょう。

中身のカゴはこんな感じで、
少し角度のあるツメがついています。
食器を立てるための引っかけですね。






カゴを外すとこんな感じ。

右下の金網部分はゴミ受けになっていて
食べ残しなどが集まったらブラシなどで手洗いします。






設置したらまず試運転。
水平でないと運用できないので
試運転でチェックをします。

左奥に水たまりが出来るので
その根元にある長短2本の棒の間に
水面が保たれているのであれば問題なし。
どちらかに偏っているのであれば
同梱されているゴム足で傾きを調整します。

写真、わかりづらいのですが
ちゃんと短いのと長いのの間に
水面が来ているので大丈夫みたいです。






説明書には「正しい入れ方」が記載されています。

食洗機はきちんと置かないと汚れが取れずに
残ってしまうことがままあるので、
この入れ方に従って詰め込んでいきます。






のせのせ。

説明書には「18点入ります」と書いてありましたが
がんばっても10点程度しか入りません。

この点だけは「どうなのかなぁ…」と思ってしまいました。

強引に重ねて載せたとしても
水流が回らずに汚れが残ってしまいます。
なので、余裕を持って入れた方がいいみたいです。

何回か食洗機を使ってみて
唯一この「載せる作業」だけが
手間かかるなぁと思いました。

食器をパズルのように、上手に載せていかないと
水流が届かなくなって汚れが落ちなくなってしまいます。

この部分がくせもので
人によっては「手洗いした方が早いよ!」と
思ってしまうかもしれないです。

この点が食洗機自体の評価を
大きく分ける要素かもしれないです。






食器を載せ終わったら
次は洗剤をいれます。

せっかくなので同梱されていた
洗剤のサンプルを使います。






食器カゴの手前に写真のような洗剤口があります。






ここから下に落ちて全体に回るみたい。






洗剤をセットしたら蓋を閉めて、
「電源・入」「スタート」を押します。

これで終わりです。
すんごい簡単!

あとは待ってると食器が洗い終わるという寸法です!
わーい!

と、おもっていたのですが、
初めて使ってみて
地味に時間がかかるのがわかりました。






参考に、完了までの時間を計測してみたところ
「1時間23分」と言う結果に。

「放置すれば終わってくれるけど
結構長いなぁ!」という印象です。

説明書には「64~69分」と書いてあるものの、
水温が20℃の場合であって
水が冷たい冬場はもっと時間がかかるみたい。
この点は完璧に誤算でした。






もう一つの誤算は動作音。
参考に動画を撮ってみました。

動画だと少し音が大きめで
とげとげしいのですが、
実際はもう少し「噴水の音」的な
水の音なのでそこまでうるさくはないです。

ただ、この音が30秒単位で断続的に1時間半続きます

この点は、正直きついです。

無茶苦茶うるさいと言うわけではないのですけど
長く続かれるとすこしうっとうしいな、と思ってしまいます。

扉が透明なら中身が見えて「あーがんばってるなー」って
動作を確認出来てたのしいから気もそれるるし
食器の置き方の研究もできるのになぁ…。






そんなことを考えてたら1時間半経って
食器が洗い上がりました。

早速チェックしてみます。






フレンチトーストを作る際に使った琺瑯バット。
主な汚れとしては卵の黄身などです。
こちらは綺麗に仕上がっています。ぴっかぴか。






そのフレンチトーストを食べた角皿。

主な汚れはバターとハチミツのネバネバ油コンビ。
こちらも完璧に綺麗です。






つづいて、茶碗として使っているカフェオレボール。
御飯をよそっていました。お米の汚れです。

平皿と違って深さが出てくるので
きちんと洗えているか心配だったのですが、
完璧に汚れは落ちています。
すごいじゃないか!食洗機!

一緒にいれたコップなども
きちんと汚れは落ちていて
洗浄力に不満はありません。

手洗いと違い、熱湯を使ってやれるのが
高い洗浄力のポイントみたい。

熱湯の温度はかなりのもので
洗い終わったばかりの食器は結構熱くなっています。

ありがたいことに、食器が熱いので
そのまま置いておくと水滴もすぐ乾きます。
乾燥機能いらないかも!

食洗機のことを事前に調べた際
「赤ちゃんが居るので、消毒をかねて導入しました」
というレビューがあったりして
「なるほど、熱湯で処理できるのは
そういった利点もあるのか!」と
感心してしまいました。


いろんな種類の汚れの食器を
入れてみましたが、どれも完璧に落ちています。
洗浄力には全く問題ないのには
すごく安心しました。

容量に関しては、小さいサイズの機体を買ったので
しょうがないのですけど、食器の並べ方に関しては
若干のストレスを感じます。
この点が今後の製品でカバーされて行けばなぁと思います。






バーティMK3は入りませんでした。


というわけで、長くなりましたが
パナソニックの食洗機「NP-TCB1-W」のレビューでした!

この製品だけの話ではなく、というわけでなく
「食洗機」というもの自体に、使い勝手のクセがあります。

レビューに書いた通り
「動作時間が長い」
「食器を入れるのに一工夫いる」
「設置に業者を呼ぶ必要がある」等、
導入に少しハードルが高い部分があると感じました。

反面、「とりあえずほっとけば終わる」
「思ったよりも清潔」「意外と場所をとらない」
といった利点もかなり大きいと思った部分もあり
判断がすごく難しいところです。

使ってみるうちにぼんやり思ったのは、
「洗濯機に存在が似ている」ということ。

服と同じように、洗剤と放り込んでおけば
自動的に洗ってくれるという点がすごく似ていて
そういった部分は、なんだかんだいってもやっぱりすごく楽です。

「食器を入れる手間」だけが
最大の違いで、この点はすごく面倒くさい。
ただ、「一度導入してしまえば
家事の負担が結構減る」というのは
生活していく上でかなり重要だと思いました。

僕の場合はここに腰痛のことが入ってくるので
「3万でこれが設置できるなら全然わるくないよ!」と
喜んでしまうくらいは便利に思っています。

利点もあり、難点もあるので
一般的な結論を考えると
「便利さの度合いは人による」になってしまいます。
ですので、「絶対にオススメ!」とは言いがたいのです。

実際、食洗機に入らないサイズの鍋なんかは
手洗いしていますし、万能とは言いがたいです。

ただ、僕個人としては「すげえ便利だー!
なんでもっと早く導入しておかなかったんだろう!」と
実感している部分がおおきいです。
ですので、そういった部分を今回紹介した使い方や
導入法を読んでる方の
参考にしていただければ、と思っています。

食洗機も各社の企業努力がすごく形や値段にでていて
一昔前だともっと導入はハードル高かった部分が
ここまで下がってきていることにすごく驚きました。

より便利になった道具をお手頃な価格で使えるのは
そういったメーカーさんの努力の上でのことなので
ありがたみを感じながらレビューを終わりたいと思います。

機械に頼って生きていこうー!!

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