226 「激指デラックス 名人戦道場」を購入したのです。



7/19に発売になりました
「激指デラックス 名人戦道場」を購入しました。

■マイナビ GAME WEB 激指デラックス 名人戦道場

マイナビ直販にて「先行販売」の予約があり、
そちらでは割引きが若干ありました。

今回のソフトは定価で13440円なのですが、
現在、直販では早速割引きが入り10752円。
僕が予約したときの金額は9400円でした。

激指はコンピュータ将棋の中でもかなり優れたソフトと評判で
将棋ファンの中でも愛用者が多い様子。
前々から気になっていたのですが、
ソフトとしては割と高額な部類に入るので
今までは手を付けられずにいました。

今回、ソフトの新版が発売されることを知り
えいや!と購入。
高い商品でしたが、高いだけの価値はあるのを実感しました。
その辺のことをレビューしていこうと思います。






箱の中身はこんな感じ。
「CD-ROM1枚」「説明書」
「ユーザー登録書」の3つだけです。

ユーザー書にはシリアル番号が書かれており、
ソフトをインストールする際に必要になりますので
なくさないようにしないとですね。






早速インストールして起動!

僕はよわよわヘボヘボなので
弱いモードから入って指してみたのですが
かなり指し手が自然な感じで面白いです。






上記しましたが、今回買ったソフトは
個人的にはかなり「高い」価格だと思いました。

それでも購入に踏み切った理由の一つに
「指導対局」や「次の一手」機能が上げられます。

無料のコンピュータ将棋ソフトは
ネット上を探すと割といっぱいあったりします。

ブラウザ型ですと、
■ハム将棋
■きのあ将棋■将棋 Flashなどがあり
初心者にはどれもすごくオススメです。

ダウンロードソフト型だと
コンピュータ将棋最強!といっても
差し支えないと思われる
■Bonanzaが無料公開されていて
■マイボナを使うことにより
かなり扱いやすくなります。

と、ここまで書くと
「無料で最強なら何でソフト買うん?」という
話になってくるわけです。

そこで問題になってくるのは
「インターフェイス」や「機能」のこと。

当たり前な話なのですが、
将棋は強い人やプログラムと
ただただ指していれば強くなるわけではありません。

自分の間違った局面をちゃんと整理して
「どう状況を判断して、良い方向に伸ばせば良かったか」を
自分自身でちゃんと理解出来ていないと
ただただ間違いを繰り返して負け続ける結果になります。

人と指す際は終局後に「感想戦」と言って
対局をお互い振り返ってみて問題の局面に関して
考察しあう、という風習(?)があり
これで自分の将棋を修正し、理解を深め、
高めていったりするわけです。

で、無料系のソフト群を僕もいろいろ
利用させていただいていたのですが、
こういった「感想戦」や「指導」などの部分で
かなり苦労することが多く、なかなか思うように
自分の戦略ミスを具体化することができませんでした。

今回、「激指」を購入したのは
そういった部分での改善、という理由が大きくて
そしてそれは「かなり改善されたかも!」と
買うだけの価値はあったと実感しました。

激指には画像の通り、いろんなモードがあり
そのなかの一つに「指導対局」というものがあります。






さくっと1局指してみました。

グラフの上下が「形勢の評価値」です。

グラフ内に記述してある「?」マークが
「疑問手」です。
要は「悪手」ですね。






指導対局モードでは
疑問手と思われる一着にはすぐに
ポップアップでアドバイスしてくれます。

これがかなり正確なアドバイスで、指した後に
「あ、確かにそっちの方が形勢いいかも」と思ったりします。

結局、この将棋は勝つことが出来たので
「結果オーライじゃない?」とも考えれるのですけど、
確かに疑問手を指した局面は
相手が強い方(モード)だと一気に形勢を
もって行かれかねないユルさの手です。

こういった細かい手のブラッシュアップが
直接棋力に結びついてきて
結果「今まで見えなかった手がうっすら見えるぞ?」という
全体的な底上げになっていったりします。

自分のミスを的確に直すには
ある程度、自分よりも棋力の高い方の指導が必要です。

ですが、僕の周りには将棋を指す方があまりおらず
そういった指導を気軽に受けることが出来ません。

ですので、こういったソフトを活用することで
自分の間違った筋を修正していけるのは
やっぱりすごく便利だなぁと感じます。

現在、きちんとしたコンピュータ将棋ソフトは
プロと互角の実力を持っている、と言われています。
(電王戦の勝敗はルール策定がまだ甘く
個人的にはまだこれからだと思います)
言うまでも無く、現在のソフトは僕なんか
足下にも及ばないほどの棋力があるわけです。

先にも書きましたが、「棋力の高さ」だけでいうなら
無料公開されているボナンザで充分です。

「ただ強い」ということは、アマチュアの僕にとっては
ほとんど無価値に等しいかなぁと思います。

その「強さ」を「人に分配できる」ようになってこそ
コンピュータの存在意義が出てきます。

「なんの為に強いの?」ということを考えていくと
やっぱり「いろんな人を強くする為に強くなるんだよ」という答えが
僕の中ではいちばんしっくりきていて、
コンピュータ将棋の最大の恩恵ってそこに至るのかな、と思います。

ですから、今回激指を購入した最大の理由として
「定跡型などをちゃんと指導してもらって強くなる」が
かなりきちんとこなせそうなモードが入っていて
「あ、コンピュータ将棋っていいなぁ」と思ってしまいました。

将棋に限らず、対戦型のゲーム(スポーツ含む)は
なんだかんだで、きちんとした指導があった方が良くって、
その「良い」の中には「効率が良い」も含まれると思います。
効率ばかり求めてるとなんか本質を見失いがちですけど、
「成果がきちんとでる」という意味では
努力の方向性は間違ってはいないでしょう。
そういった「ちゃんとした努力」という成長を手助けするのが
指導であったりするわけですから、
定跡型に長けているコンピュータ将棋を使って
棋力を高めようとするのは、僕的にはありなんじゃないかな?と考えてます。

「やっぱり人に教えて貰った方が良いよ」とか
「人と対局した方が楽しいよ」とか
いろんな意見があったりもするとは思いますし、
実際それは楽しいんだろうな、とも思いますが、
だからと言ってコンピュータを排他的に扱うのは違いますし
「選択肢の幅が広がった!」と前向きに受け入れて
なんでもかんでも取り入れ、強くなっていった方が
たぶんいろんな事が面白いですよね。

今回購入した激指の柔らかな指し筋は
普段人と対局しない、これからも多分対局しない僕にとっては
かなり面白く深く写りました。
せっかく買ったものなので、これからもちょこちょこ起動して
いろいろ遊ばせて貰おうと思います。


と、つらつらと書いていたら
激指の内容よりも雑感の方が増えてしまいました。

肝心の内容に関して、いくつか注意点があります。

今回の「激指デラックス 名人戦道場」は
「激指12」とエンジン自体は変わっていないという話があります。

今年5月に開催された「第23回世界コンピュータ将棋選手権」で
4位に入ったバージョンとは別のものみたいなので
そちらを期待される方は、来年の激指を待たれた方が良いかもしれません。

僕みたいに今回初めて購入するのであれば
けっこうオススメだったりします。
激指12の価格推移は発売後あまりかわらずなので
「お買い得」という時期はないみたいです。
発売直後に買っちゃうのが一番お得かなと思います。

まだまだ紹介できていない機能も
もりだくさんのデラックス版、
もちょっとじっくり使っていって
おもしろそうなところが出てきたら
またレビューしていきたいです。




マイナビ 激指デラックス 名人戦道場
マイナビ (2013-07-19)
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