■Raspberry Pi Type B 512MB
去年の夏頃から話題になっていた
ラズベリーパイを買ってみました!
軽く説明しますとこのRaspberry Piは
若い人たちに向けて作られた超低価格PCで
USBやHDMIなど必要な端子を一通り揃えた
ARMベースの基盤です。
お金のない学生さんでもプログラミングの
勉強を出来るようにと開発されたもので
本来は僕みたいな人間に向けた製品ではないのですが
前から気になってしまっていたので買ってしまいました。
今回はそのRaspberry Piを実働させるまでをレビューしようと思います。
入手経路はRSコンポーネンツさんより
2012/12/25に注文、
2013/1/13頃に到着しました。
発売当初は英国の方に発注をかけて
2ヶ月くらい待たないと届かなかったみたいなのですが、
最近では割と品も潤沢になってきているみたいで
すぐに入手できるそう。
販売後しばらくして「TypeB」というモデルに切り替わり
搭載メモリが256MBから512MBに倍増。
待たされてたひとのところにも512で届いたという報告がありました。
今入手できるものはすべて512MBのようです。
本体価格は35ドル。
僕の入手したRSコンポーネンツさんでは
本体が2950円で配送料460円の3410円で購入できました。
すんごいやすい!
全然関係ないですけど箱かわいいです。
開梱していきます。
がさがさ。
ぺこん!
名刺入れみたいな箱!
開けるとラズベリーパイ!
か、かわいい…!!
兎に角ちいさくてかわいいです!
百円玉と比較してこれくらいのサイズ!
と、ここで気づきます。
「あれ、これ半田はずれてね?」
電源部microUSB近くのコンデンサが外れて浮いてしまっています。
しょうがないのでRSコンポーネンツさんに
問い合わせのメールをしたところ
すぐに担当の方が電話をしてきてくださいました。
「もしかして、コンデンサの不具合ですか?」と
開口一番こちらがまだ伝えていなかった部分にふれてきました。
聞いてみると、このコンデンサの浮きは
結構報告されていたみたいでした。
丁寧に対応していただき、すぐに代替品を
送っていただけることになったので一安心。
すこしおどろいてしまいましたが、
RSコンポーネンツさんの対応がすごく早かったのと
丁寧だったので次も利用したいなと思いました。
交換品が届きまして、あらためて外観を。
HDMI端子。
有線LAN、USB2.0*2。
アナログ音声出力。ビデオ出力。
裏側にはSDカードスロットがついています。
PCとは言うもののHDDで動くものではなく
このSDカードスロットに差し込んだSDカードで
OSを走らせる形になります。
ゼロスピンドルでファンレスになるので
全く動作音がしないのも特徴のひとつです。
さて、ラズベリーパイを動かすには
以下の道具が必要になります。
・HDMIケーブル(ビデオケーブル)
・microUSBケーブル
・USB電源
・SDカード
・LANケーブル
・キーボード、マウス
・なんかインターネットできるやつ
HDMIケーブルはディスプレイと接続するのに必要で
音声出力も同時にこなしてくれます。
なので、テレビなんかに差し込むとスピーカーも使えて便利です。
ラズベリーパイの電源はUSBでまかなわれます。
別途ACアダプタがいらないのですごく手軽!
僕はその辺に転がっていたiPhone用のUSB電源を使いました。
百均のものでもたぶん動くと思います。
余談ですが「モバイルバッテリー」などでも動作可能。
持ち運んだりもできます。
海外には持ち運び用に画面とSSDを搭載したひとも。
■Mobile Raspberry Pi Computer: Build your own portable Pi-to-Go
今回のセットアップはインターネットを使って行いますから
有線のネット環境が必須になります。
僕はおうちもWiMAXでまかなっているので
WM3600Rのクレードルを使って接続します。
SDカードはテキトーに引き出しにあったものをつかいました。
もしかするとClass10とか使った方が
動作速度があがるかもしれません。
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HDMIケーブルとかはアマゾンベーシックのものがオススメです。
■2.0mの2本セットなんかもあってまとめてかうとちょと安いです。
USBケーブルは百均でも巻き取り式のものが買えるので
そちらでも十分だと思います。
SDカードも余ってるやつで十分かもしれません。
僕は今回のレビューの前に1度予行練習代わりに
別のSDカードでセットアップしましたが
2GBでも動作に問題なかったです。
■Raspbmc ≫ Download
まずはRaspberry Pi用のOSをセットアップしていきます。
今回はRaspbmcというシステムを使います。
このシステムはRaspberry Piをメディアセンターに
特化させるディストリビューションで
僕が今回Raspberry Piを購入した大きな理由の一つが
このRaspbmcが使えるということでした。
ご託はどうでもいいので進めていきます。
僕の環境ではWindowsでのセットアップなので
「raspbmc-win32.zip」をダウンロードし、解凍。
「setup.exe」をクリックすると画像のようなファイルが展開されます。
PCにSDカードを差し込み
「installer.exe」を起動。
インストーラーを起動すると
画像のような画面がでてきます。
とりあえず上記の部分をチェックしてSDカードにインストール。
しばらくすると、画像のような画面がでてきます。
これでSDカードへのインストールは終了。
SDカードを取り出して
Raspberry Piのセットアップをしていきます。
Raspberry Piにデバイス接続!
小さい基盤によってたかってる姿はすごくいいですね!
写真ではロジクールのトラボを接続しているのですが
これは動きませんでした。
ですので、後述するデバイスに差し替えています。
USB電源をコンセントに差し込むと
基盤のLEDが光り始めます。
オンオフスイッチはないので
基本的にmicroUSBの引き抜きで
電源を管理する形です。
電源を入れるとこんな感じで画面が展開。
画面が切り替わり、「15~25分かかるよ」と表示されます。
ネット接続し、自動的に必要なファイルをダウンロードしはじめます。
「コーヒーでも飲んでて!」と言われます。
なので、シュトロハイムの活躍を刮目。
ジョセフとシーザーがひとしきり殴りあったのを確認して
戻ってみるとセットアップも終わっていました。
ここで、先述のトラボが動かないことに遭遇したので
入力デバイスを換えます。
昔、特売で買ったレノボのワイヤレスキーボードです。
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レノボは直販でたまに特売をやっていて
その時に買っておいたのですが
今回やっと役に立ってくれました。
トラボ付きなのでマウスいらず、
しかもUSBが1個ですむという
このために生まれてきたかのようなデバイス。
こんなへんてこなデバイスみたら
買ってしまいます!
現在、写真の型は廃盤になっていて
新しいモデルがでているようです。
こちらも特売で3000円を切ってることがあります。
■Lenovo ミニ・ワイヤレスキーボード N5902 | 0B44656 | Lenovo | (JP)
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さて、インストールされた環境を触ってみます。
基本的には「動画をみたりネットをしたりだけのOS」といった感じで
PS3に機能は似ているかもしれません。
今回、この環境を導入したのは
「動画特化用の環境を安く作る」という目的で
自分の想定しているデバイスを手探りで導入してみます。
百均で買ってきたSDカードリーダーです。
最近はなんでも百均でそろうので
安くて入手しやすくて助かっています。
これを余っているUSBスロットにぶすり。
ばっちり読み込んでくれました!
基盤からの電力が足りるかどうかが心配でしたが
なんとか動いてくれているみたい。
別途ACアダプタ付きUSBハブで動かした方が
安定するのですけどミニマムに構成したかったので
これはちょっとうれしかったです。
僕の環境だとPT2でTSからMP4をエンコードすることが多いので
この小さい環境で動いてくれるのは本当にたすかります。
BSソースの1980*1080もスムーズに動いてくれてます!
もっと小さいサイズに圧縮しないといけないかと思っていたので
すごくたすかりました!Raspberry Piすげえ!!
映画もばっちりみれます。
うひゃー!うれしい!!
このほかにも、youtubeなどの鑑賞もできるのですが
僕はこのRaspberry Piをスタンドアロンで使うつもりなので
あまり使い込みませんでした。
本来はLAN上でファイルをやりとりした方が楽は楽なのですけど、
最近はSDカードも64GBと大容量で価格も安くなってきているので
圧縮した動画をたくさん搭載した1枚カードを作って
それで運用するのも悪くないとおもいました。
大量の動画をぼーっと垂れ流せる環境がほしかったのですが、
今までは例えばPS3とかだと機材が大きいのと
電力消費が高いのが気になっていました。
ですので、今回導入した「Raspberry Pi+Raspbmc」の環境は
僕にとってはすごく最適で、なによりRaspberry Piは
いじっていてすごく楽しく可能性を感じる上に
価格がすげえ安いというのがとっても嬉しかったです!
冒頭に書いたとおり、本来の「学生さんが使えるように」という
Raspberry Piの趣旨からは外れてしまうのですけど
とても面白いデバイスですし、この価格で
この環境を整えられるのはすごく魅力的だと思います。
海外の方はもっとアグレッシブに使いこなしていてすごいです。
■Tiny MAME cabinet built from Raspberry Pi
ゲーム筐体風に作っています。
■How to make a Raspberry Pi solar-powered FTP server | Reviews | CNET UKソーラーパネルと組み合わせて日が昇っているときだけ
稼働するFTPサーバーを作られているとのこと。
そういった面白い環境がたくさんあるRaspberry Pi。
すっごくたのしいので是非触られてみて下さい!
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